東京市場のドルは151円台まで上昇、雲上限や100MA突破でドル買い強まりそうな地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米金利差拡大を材料に一時151円台まで上昇した。
昨晩の海外時間では、ローガン・ダラス連銀総裁が「米国経済が強く、段階的な利下げを支持する」と再表明し、速やかな利下げ観測後退で、10年債利回りは4.19%台まで金利が上昇。日米金利差拡大に伴うドル買い円売りが強まり150円80銭台まで上昇した。
東京時間でも日米金利差拡大に対するドル買い円売りが進み、7月31日以来の151円台まで上昇する場面が見られた。日本株が急落する地合いとなったが、為替市場ではリスク回避の円買いは入らなかった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円69銭
高値:151円10銭
安値:150円50銭
終値:150円84銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:162円98銭
高値:163円48銭
安値:162円83銭
終値:163円22銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円25銭
高値: 101円03銭
安値: 100円17銭
終値: 100円78銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:195円62 銭
高値:196円39銭
安値:195円44銭
終値:196円07銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38933円60銭
高値:38995円03銭
安値:38200円82
終値:38411円96銭(前日比−542円64銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時00分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が講演
22時05分、欧、クノット・オランダ中銀総裁が討論会に出席
22時25分、英、ベイリー英中銀総裁が講演
22時45分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が討論会に出席
23時00分、欧、ラガルドECB総裁がブルームバーグTVに出演
23時00分、米、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が議会挨拶
23時00分、米、10月リッチモンド連銀製造業指数、前回:−21、市場予想:−18
26時00分、欧、ビルロワドガロー仏中銀総裁がイベント出演
27時00分、欧、レーン・フィンランド中銀総裁が講演
28時15分、欧、ラガルドECB総裁とパネッタ・イタリア中銀総裁が討論会に出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、じりじりとしたドル買いが進みそうな状況である。ドル・インデックスは8月2日以来の103.8水準まで上昇しており、日米金利差拡大を背景としたドル買いは続いている。
東京市場では、10月27日の衆議院選挙の投開票に対する警戒感が強まっており防衛関連銘柄など政策に関連した銘柄が下落。「選挙は買い」のアノマリーは崩れつつある。米大統領選では、共和党のトランプ元大統領が優勢との声が徐々に強まっているなか、トランプ元大統領が、大統領就任後、直ちに大幅な利下げを実施すると息巻いているが、市場への影響は限定的。さすがに10年債利回りなど急ピッチな金利上昇が米国株の上値を押さえそうだが、ソフトランディング期待の米株の強さは目立っている。
今晩の海外時間では、昨日同様、連邦公開市場委員会(FOMC)関係者による講演などが多く予定されていることから、「タカ派」寄りな発言にはストレートなドル買いの反応が見られそうだ。
日足の一目均衡表では、転換線をサポートに75日移動平均線をしっかりと上回った後、ついに100日移動平均線や雲上限を上回った。達成感が意識されそうな状況ではあるが、上値抵抗線の突破によってドル買いが強まる可能性も十分ある。
今晩の海外時間は、モメンタムやテクニカルなどに伴うじりじりとしたドル買いを想定する。上値メドは151円70銭、下値メドは150円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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