ドル円一時141円割れ、WSJ紙は来週のFOMCで0.5%の利下げ可能性も示唆
13日午前の東京市場でドル円は急落。朝方、141.82レベルで取引の始まったドル円は、序盤もみ合った後ほぼ一方向に下落。時間外の米長期金利の低下が重石となり、11時過ぎに再び140円台に突入。140.78の安値をつけた後、東京時間正午現在は141.00での取引です。
米WSJ紙は昨晩、来週のFOMCでの利下げ幅を0.25%にするか0.50%にするかFRBが決めかねているとの記事を掲載。0.25%の利下げがほぼコンセンサスとなりつつあった市場に、波紋が広がっています。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、買いが先行。序盤は前日終値付近でもみ合いましたが、円高が進行するにつれ、輸出関連銘柄を中心に徐々に売り優勢となりました。売りは他業種にも飛び火し、エネルギーを除くほぼ全業種でマイナスとなり、326円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、ECBが市場予想通り0.25%の利下げを実施。今後に関しては特段の手掛かりを与えなかったことで、欧州時間は波乱なく推移しました。米国時間に入って発表された8月米PPIは前月比が予想をやや上回ったものの、前回分が下方修正される等まちまちな内容で、新規失業保険申請件数がやや増加したこと等もあり、ドル円は欧州序盤の高値143.04から米国終盤にかけ値を下げる展開となり、141.82でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、本日午前の急落で再び8/5安値141.70を下放れ、三角持ち合い下抜けの様相が濃くなってきています。次のターゲットは昨年12/28安値140.25。そこも下抜けた場合には大きくドル売り地合いに転じることとなり、注意が必要です。
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