東京市場のドルは157円台前半で推移、円売りポジションの解消が続く公算(24/7/22)

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、バイデン氏が11月の米大統領選撤退を表明したことから積極的な売買は手控えられ、やや円売りポジションの解消が先行し157円台前半までドルは下落した。

先週末の海外時間では、世界的なシステム障害による混乱を警戒し質への逃避のドル買いや、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となったが、根強い利下げ観測を受けた売りに上値も限定的となった。157円台半ばでのもみ合いに。

東京時間では、未明にバイデン氏が11月の米大統領選からの撤退を表明したことで、米大統領選挙戦を見極めるムードが強まり、やや円売りポジションの解消が先行。ドルは157円台前半まで下げる場面が見られた。なお、株式市場ではトランプトレードの巻き戻し等が入り、日経平均は一時500円超の下落幅となった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：157円26銭
高値：157円62銭
安値：157円01銭
終値：157円04銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：171円43銭
高値：171円66銭
安値：170円91銭
終値：170円93銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：105円37銭
高値：105円43銭
安値：104円61銭
終値：104円61銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：203円42銭
高値：203円62銭
安値：202円77銭
終値：202円79銭

日経平均（日本時間9時―15時）
始値：39947円95銭
高値：39973円20銭
安値：39519円39銭
終値：39599円00銭（前日比−464円79銭）

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

特になし

FRBブラックアウト期間入り（金融政策に関する発言自粛）8月1日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間では、目立った経済指標の発表は予定されていないほか、ブラックアウト期間入りに伴い要人発言も予定されていないことから、東京時間の終盤に入った円売りポジションの解消は続くと想定する。

先週末にCFTCが発表した16日時点の投機筋の円売りポジションは、差し引き15.1万枚の売り越しと前週比で3.1万枚減少した。3万枚超の減少は4月30日から5月7日（16.8万枚の売り越しから13.4万枚の売り越し）以来となる。ともに政府・日銀による円買いドル売り介入が実施されたと見られている時期だ。

ドル・インデックスは104水準で下げ渋っており、目立ったドルの売買は入っていないとみる。バイデン氏の米大統領選撤退がきっかけかは不明だが、円が主要通貨に対して同じ動き（円高推移）を示していることから、円売りポジション巻き戻しの動きが強まっている様子。米国政治の方向性が大きく変化する可能性が非常に高まっていることから、7月9日時点の円売りポジション（22.3万枚（差し引きのピークは2日時点の18.4万枚の売り越し））をピークにアンワインドは進むだろう。

今晩の海外時間では、日足の一目均衡表の雲上限での攻防を迎えそうだ。この水準を下回ると、雲下限が位置する18日の安値155円37銭水準が意識されよう。上値メドは157円10銭、下値メドは155円50銭とする。