東京市場のドルは161円台半ばで推移、11日のCPI発表まで様子見ムード強まる地合いか(24/7/10)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日本株が強い動きを見せたものの、為替への影響は限定的。ドルは161円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは161円台半ばで推移、11日のCPI発表まで様子見ムード強まる地合いか(24/7/10)

ドルは161円台半ばで推移、11日のCPI発表まで様子見ムード強まる地合いか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日本株が強い動きを見せたものの、為替への影響は限定的。ドルは161円台半ばでのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院銀行委員会での証言で「経済データ次第で会合ごとに政策を決定していく」これまでの方針を繰り返し、利下げを明確化しなかったため早期の利下げ観測が後退。ドル買いに拍車がかかった。その後、3年債入札が好調で伸び悩んだ。

東京時間では、時間外の10年国債利回りが4.30%台とやや上昇したことで、ドルが161円60銭を付ける場面は見られたが、小動き推移となった。株式市場で日経平均が切り返し連日で史上最高値を更新する動きとなったものの、為替市場への影響は限定的。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:161円34銭
高値:161円60銭
安値:161円30銭
終値:161円51銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:174円47銭
高値:174円77銭
安値:174円46銭
終値:174円71銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:108円78銭
高値:108円96銭
安値:108円75銭
終値:108円90銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:206円31銭
高値:206円65銭
安値:206円28銭
終値:206円57銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:41444円33銭
高値:41889円16銭
安値:41430円38銭
終値:41831円99銭(前日比+251円82銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、ナーゲル独連銀総裁が講演
22時30分、英、ピル英中銀チーフエコノミストが講演
23時00分、米、パウエルFRB議長が下院金融サービス委員会で議会証言
23時00分、米、5月卸売在庫(確報値)、前回:0.6%、市場予想:0.6%
23時30分、米、週次原油在庫、前回:−1215.7万バレル
27時30分、米、ボウマンFRB理事とグールズビー・シカゴ連銀総裁がイベント挨拶

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間では、パウエルFRB議長による2回目の議会証言が予定されているが、前日同様の発言に終始するとの見方から、やや手掛かり材料に欠ける地合いとなりそうだ。明日11日の6月消費者物価指数(CPI)発表までは、様子見ムードが強まりそうな状況と言えよう。

昨晩のパウエルFRB議長の発言は下記の通り。
「インフレに関し、一段の良いデータがあれば確信を強められる」
「インフレが持続的に2%に向かうという信頼が高まるまで、政策金利の引き下げは適切ではない」
「会合ごとに決定を下し続ける」
「FRBは今後発表されるデータ、リスクのバランス、金利調整における適切な政策経路を慎重に検証する」
「2%のインフレ目標に引き続きコミットし、長期的なインフレ期待をしっかりと維持」
「次の措置が利上げになる可能性は低い」

「最新のデータは労働市場がかなり鎮静化していることを示す」
「FRBの今後の政策措置のタイミングについて、本日はいかなるシグナルも送っていない」
「利下げを実施するには一段と良好なインフレデータが必要」
「利下げのタイミングはデータと労働市場の状況次第で、労働市場が予想外に弱まれば、利下げの論拠になる可能性」
「金利については慎重に動く」

慎重な姿勢はまるで変わっていない、といった印象だ。これまでの議会証言では、市場が過敏に反応した際、翌日の議会証言にて、その表現を打ち消すようなケースはあったが、今回、為替市場、債券市場、株式市場いずれも冷静な動きだったことから、今晩の議会証言も昨晩と同じトーンとなるだろう。

手掛かり材料難で様子見姿勢の強い地合いを想定して、今晩の上値メドは161円80銭、下値メドは161円10銭とする。

ドルは161円台半ばで推移、11日のCPI発表まで様子見ムード強まる地合いか

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る