東京市場のドルは160円20銭台まで下落する場面も、仏選挙結果後の欧州市場に注意
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、先週の安値を割り込む160円20銭台まで円が買われる場面が見られた。
先週末の海外時間では、米6月雇用統計で失業率が予想外に上昇したほか、非農業部門雇用者数、賃金の伸び鈍化で、年内の利下げ観測が強まりドル売りが強まった。ただ、ソフトランデイングの思惑も根強く、ドルの下値は限定的。160円台後半まで値を戻した。
東京時間では、ドル・インデックスは104.5水準での小動きだったが、やや円高基調が強まり160円26銭と先週末の160円34銭を一時下回る場面が見られた。売り一巡後は160円70銭台まで戻したが、先週まで見られた円安の流れは一服している。
なお、厚生労働省が8日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報)によると、基本給にあたる所定内給与は前年同月比2.5%増加。春闘など賃上げが進んだことで、伸び率は31年4カ月ぶりの高さとなったが、実質賃金は過去最長の26カ月連続マイナス。実質賃金がプラスとなるのは後1−2カ月と見られている。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:160円76銭
高値:160円82銭
安値:160円26銭
終値:160円70銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:174円02銭
高値:174円07銭
安値:173円52銭
終値:173円90銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:108円42銭
高値:108円52銭
安値:108円16銭
終値:108円38銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:205円89銭
高値:205円95銭
安値:205円30銭
終値:205円84銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:40863円14銭
高値:41112円24銭
安値:40780円70銭
終値:40780円70銭(前日比−131円67銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
特になし
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、目立った経済指標発表や要人発言など売買材料が観測されていないが、フランス国民議会選挙の結果を欧州の株式、債券市場がどう織り込むかを見極めたいとするムードが強まろう。
フランス国民議会の決選投票は、事前予想を覆し左派野党連合が第一勢力となり、マクロン大統領の中道与党連合は第二勢力、前評判が高かった極右野党の国民連合は第三勢力と伸び悩んだ。マクロン大統領からすると最悪のシナリオは回避されたが、左派連合が第一勢力となったのは想定外だろう。マクロン大統領は、連立政権樹立に動くこととなるが、主義・主張が異なる党同士の連立政権樹立は危うさを秘めている。
急進左派連合「不服従のフランス」を率いるメランション氏は「マクロン大統領は左派連合に政権樹立を要請しなければならない」と強気なコメントを発した。フランスの憲法によると、マクロン大統領は政権樹立を左派連合に要請する義務はないものの、議会最大会派となることから要請が行われるとの見方だ。
先日誕生したばかりの南アフリカのような「ポジティブな連立政権樹立」という市場の見方は今時点ではない。ユーロがやや軟調な推移を示していることで、今晩の欧州市場は少しだけ警戒しておきたい。ユーロを中心にドル、円が動く相場展開を想定。基本的にはドル小動きを予想するが、売買材料難のためドル・インデックスが105台を回復するような展開は難しいだろう。上値メドは161円20銭、下値メドは160円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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