東京市場のドルは159円台半ばでのもみ合い、クック氏とボウマン氏の発言で乱高下も
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、円売りドル買いは一服し、159円台半ばでのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間では、一時158円80銭台まで円高ドル安に振れる場面が見られたが、システムトレードによる売買で政府・日銀による円買い介入ではないとの見方。米国では6月ダラス連銀製造業活動指数はほぼ予想通りのマイナス幅縮小がみられ、発表後徐々にドル買いが強まる展開になったが、地区連銀総裁らの発言にはややハト派的なトーンがみられたことから、ドルの上昇は限定的となった。
東京時間では、値決めのタイミングでドル売りがやや入ったとのことで159円20銭までドルが売られる場面は見られたが、実需の売買一巡後は、159円台半ばでのもみ合いとなった。株式市場で日経平均が上げ幅をやや広げたことも、ドル買い安心感につながったもよう。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:159円65銭
高値:159円71銭
安値:159円20銭
終値:159円46銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:171円35銭
高値:171円40銭
安値:170円88銭
終値:171円28銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:106円19銭
高値:106円28銭
安値:105円92銭
終値:106円23銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:202円47銭
高値:202円57銭
安値:201円96銭
終値:202円38銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38833円90銭
高値:39215円07銭
安値:38758円07銭
終値:39173円15銭(前日比+368円50銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁が年次総会に出席
20時00分、米、ボウマンFRB理事が講演
22時00分、米、4月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:7.38%、市場予想:7.10%
23時00分、米、6月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:102.0、市場予想:100.1
23時00分、米、6月リッチモンド連銀製造業指数、前回:0、市場予想:−2
25時00分、米、クックFRB理事が講演
26時15分、欧、ナーゲル独連銀総裁が講演
27時10分、米、ボウマンFRB理事が開会挨拶
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、経済指標と要人発言を睨みつつ、160円台を意識した展開となろう。さすがに、政府・日銀による円買い介入観測が非常に強いことから上値は重くなっているが、ドル買いのマインドは強いままと考える。24日の東京時間の高値159円93銭が目先のターゲットとして意識される地合いだが、昨晩一時158円台まで円が急騰したように荒い値動きは想定線だ。
今晩は、ハト派のクック米連邦準備制度理事会(FRB)理事と、タカ派のボウマンFRB理事と真逆のFRB理事の発言が予定されている。ボウマンFRB理事は、5月に「インフレ抑制における進展が停滞、ないし反転すれば、追加利上げに踏み切る用意がある」「今年4月までの平均のコア消費者物価指数(CPI)は年率ベースで4.3%上昇と、昨年下期の平均を大きく上回っており、当面はインフレの高止まりが続くと見込んでいる」「政策金利が維持されれば、インフレはさらに鈍化するというのが引き続き基本シナリオだが、この見通しには多くの上振れリスクがある」と述べた。
一方、クックFRB理事は3月末の発言を最後にここ3カ月ほど目立った発言を行っていないことから、ハト派なスタンスを維持しているかどうかが注目されよう。ボウマンFRB理事のタカ派が継続し、クックFRB理事のハト派色が和らいだ場合、4.2%台で動きを止めている米10年債利回りが上に動く可能性はあろう。
今晩の海外時間も上下に荒い値動きとなる可能性があるだろう。上値メドは160円50銭、下値メドは50日移動平均線が位置する156円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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