東京市場のドルは150円台の小動き継続、動意付くのは明日以降か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、150円を割り込む場面も見られたが、目立った売買材料に乏しいなか、150円台を回復。結局、小動き推移となった。
先週末の海外時間では、2月製造業PMI改定値が予想外に上方修正されたため、ドル買いが優勢となり150円70銭台まで上昇。一方、注目された2月ISM製造業景況指数が上昇予想に反して低下したほか、2月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が速報値から下方修正されたことなどからドル買いは一服。利下げ観測を受けた長期金利の低下に伴うドル売りに押され、150円台前半まで押し戻された。
東京時間では、株式市場で日経平均が史上初の40000円台につけるなど引き続き大型株が買われる地合いとなったことで、ドルは150円30銭台水準までやや買われたが、引き続き方向感に乏しい展開となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円12銭
高値:150円32銭
安値:149円84銭
終値:150円30銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:162円75銭
高値:163円01銭
安値:162円53銭
終値:163円00銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円95銭
高値:98円05銭
安値:97円88銭
終値:97円94銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:189円97銭
高値:190円35銭
安値:189円79銭
終値:190円33銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:40201円76銭
高値:40314円64銭
安値:40001円55銭
終値:40109円23銭(前日比+198円41銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
20時30分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が講演
25時00分、米、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限を上放れているが、転換線水準と20日移動平均線水準がともに下値支持線として意識された格好だ。ただ、ここ数日、徐々に上値を切り下げていることから、下値支持線である149円90銭水準の20日移動平均線を明確に割り込むと下へのバイアスが強まりそうな雰囲気はある。下を意識した場合のメドとして、基準線が位置する148円40銭水準がターゲットとなろう。
もっとも今晩の海外時間では、目立った経済指標は予定されておらず、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の講演ぐらいしか手掛かり材料はない。しかも、ハーカー総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)での議決権を有していないことから、よっぽどの発言内容で無い限り為替への影響は限定的となりそうだ。
材料としては米国株式の動向ぐらいしかなさそうな今晩の海外時間は、ドルの小動き推移が続くだろう。基準線水準の148円40銭台を試すのは明日以降の話だ。
5日の東京時間8時30分には2月東京消費者物価指数の発表を控えているほか、明日の海外時間では1月の米耐久財受注、2月のISM非製造業景気指数など重要な経済指標を控えている。また、5日から6日には、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言、週央から週末にかけては米雇用関連の発表が相次ぐことから、方向感が定まる、もしくは上下に動意付くのは明日以降だろう。ある意味、今晩は慌ただしくなる前の小休止といったところか。今晩の上値メドは150円60銭、下値メドは149円90銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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