東京市場のドルは150円台で推移、材料難で早くもエヌビディア決算待ちか(24/2/20)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場同様、方向感に乏しい地合いのなか、日銀理事の発言を受けて、150円40銭水準まで上昇する場面が見られた。

東京市場のドルは150円台で推移、材料難で早くもエヌビディア決算待ちか(24/2/20)

東京市場のドルは150円台で推移、材料難で早くもエヌビディア決算待ちか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場同様、方向感に乏しい地合いのなか、日銀理事の発言を受けて、150円40銭水準まで上昇する場面が見られた。

昨晩の海外時間は、米国が「プレジデンツデー」の祝日のため、主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。149円90銭水準から150円20銭水準のレンジ内での推移となった。

東京時間は、株式市場同様、方向感に乏しい展開が続いていたが、14時過ぎに、日本銀行の清水誠一理事が、「現時点での経済・物価見通しを前提とすれば、先行きマイナス金利などを解除しても、緩和的な金融環境は当面続く可能性が高い」との見解を示したことでややドルが買われる展開となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円13銭
高値:150円44銭
安値:150円12銭
終値:150円43銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円84銭
高値:161円98銭
安値:161円73銭
終値:161円98銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円15銭
高値:98円22銭
安値:98円05銭
終値:98円22銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:189円12銭
高値:189円28銭
安値:189円08銭
終値:189円26銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38510円37銭
高値:38742円33銭
安値:38288円04銭
終値:38363円61銭(前日比−106円77銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

19時15分、英、ベイリー英中銀総裁などが財務委員会に出席
24時00分、米、1月景気先行指数、前回:−0.1%、市場予想:−0.2%

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、雲上限を明確に上放れたほか、遅行スパンも雲を上抜けている。また、基準線が100日移動平均線を上抜くなどトレンドは非常に強い。昨年11月以来の151円台を射程に捉えた格好だが、この水準より上は、政府・日銀による為替介入警戒が一気に高まることから必然的に上値は重くなる。短期的なトレンドは強いが、為替水準が強く意識されて方向感には乏しい。

鈴木財務相は会見で「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視」と発したが、目立った口先介入でもなかったことから為替への影響は限定的となった。東京時間のドルは、清水日銀理事の発言にやや反応した格好だが、植田日銀総裁、内田日銀副総裁のコメントとほぼ同じだったことから、この材料で海外時間でも「ドル買い」を試すというのは難しい。

今晩の海外時間は、目立った経済指標の発表が予定されていないことから方向感の乏しい展開となりそうだ。休場明けの米国株式市場も明日の半導体大手エヌビディアの決算発表前に積極的な売買は手控えられよう。

エヌビディアの決算が為替市場に直接影響することは考えにくいが、「エヌビディア決算が市場予想を下振れ→ナスダック中心に米国株急落→半導体株急落で日本株も暴落」というエヌビディアショックが発生した場合、リスク回避のドル売りが入る可能性は十分にある。当然ながら、この逆もあることから、全世界の時価総額4位のエヌビディアの決算は要注目と言えよう。

こうしたイベントを明日控えていることから、今晩のドルは小動きを想定。上値メドは150円60銭、下値メドは150円00銭とする。

東京市場のドルは150円台で推移、材料難で早くもエヌビディア決算待ちか

ドル円日足

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