ドル円、プレジデンツデーで動意薄。本日は連休明けの米国勢の動きに注目(2/20朝)

週明け19日(月)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。

ドル円、プレジデンツデーで動意薄。本日は連休明けの米国勢の動きに注目(2/20朝)

ドル円、プレジデンツデーで動意薄。本日は連休明けの米国勢の動きに注目

○ドル円は狭いレンジ内での推移、日本時間午前に149.88まで下落後、150.15前後まで持ち直す動き
○ユーロドルも方向感に欠ける展開、1.0790まで上値を伸ばした後、米国時間朝方に1.0762まで反落
○ドル円、「一目均衡表三役好転」などが成立、テクニカル的には一巡後の上昇トレンド再開が期待
○ファンダメンタルズも日米金利差拡大など、ドル円相場上昇を連想させる材料が揃う
○ドル買い・円売りトレンドの再開をメインシナリオとして予想
○本日の予想レンジ:149.25ー150.75

海外時間のレビュー

週明け19日(月)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。アジア時間早朝にかけて、高値150.24まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)本邦輸出企業の実需のドル売りや、(2)日経平均株価の冴えない動き(リスク回避の円買い圧力)、(3)政府・当局による為替介入警戒感が重石となり、日本時間10時過ぎに、安値149.88まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(4)日米金利差に着目した円キャリートレードの再開期待や、(5)日経平均株価の低下幅縮小、(6)円金利低下に伴う円売り圧力、(7)米国祝日を控えたポジション調整(プレジデンツデーで米株・米債市場共に休場)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間2/20午前6時00分現在)では、150.15前後まで持ち直す動きとなっております。

週明け19日(月)のユーロドル相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。欧州時間朝方にかけて、高値1.0790まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)ECBによる利下げ開始時期の前倒し観測や、(2)独債利回り低下に伴うユーロ売り圧力、(3)欧州株の冴えない動き、(4)米国祝日を控えたポジション調整が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.0762まで反落しました。もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、引けにかけて持ち直し、本稿執筆時点(日本時間2/20午前6時00分現在)では、1.0780前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は節目150.00を挟んで方向感に欠ける値動きとなりましたが、日足ローソク足が主要テクニカルポイント(21日線、50日線、90日線、200日線、ボリンジャーミッドバンド、一目均衡表転換線、基準線、雲上限)の上側に位置していることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のパーフェクトオーダー」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、一巡後の上昇トレンド再開が期待されます。

また、ファンダメンタルズ的に見ても、(1)日銀による金融緩和の長期化期待(日銀当局者は「マイナス金利解除後も金融緩和を続ける」とのハト派的なスタンスを強調→円金利が当面の間、低位に抑えられるとの期待感)や、(2)米FRBによる利下げ開始時期の後ずれ観測(先週発表された米CPI・米PPIは共に市場予想を上回る結果→米利下げ観測が後退→米金利に上昇圧力)、(3)上記1、2を背景とした日米金利差拡大とそれに伴う円キャリートレードの継続期待(ドル買い・円売り安心感)など、ドル円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。本日24:00に発表される米1月景気先行指数が市場予想を上回る場合には、米金利上昇→米ドル買いの経路で、ドル円に強い上昇圧力が加わるシナリオも想定されるため、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの再開(政府・当局による介入警戒感を意識しつつもドル円がじり高に推移する展開)をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は連休明けの米国勢の動きに注目が集まります(日本時間21時や22時頃にボラティリティが高まる恐れあり)。

本日の予想レンジ:149.25ー150.75

注:ポイント要約は編集部

ドル円、プレジデンツデーで動意薄。本日は連休明けの米国勢の動きに注目

ドル円日足

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