東京市場のドルは150円水準のもみ合い、米国祝日のため海外時間も小動き推移に
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米国市場休場を受けて積極的な売買は手控えられ、150円を挟んだもみ合い相場となった。
先週末の海外時間では、米1月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びを示したため、利下げ観測の後退で長期金利上昇に伴うドル買いが強まり150円60銭台まで上昇。
ただ、2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が市場予想を下回ったほか、ボスティック・アトランタ連銀総裁やデイリー・サンフランシスコ連銀総裁が、年2、3回程度の利下げ予想を維持している姿勢を明らかにしたため、年内の利下げ観測が再燃しドル買いは後退した。
東京時間は、今晩の米国市場がプレジデンツデーの祝日によって株式、債券市場が休場のため、積極的な売買は手控えられ、150円前後での狭いレンジでの推移となった。株式市場では、日経平均が底堅い動きを見せたが、こちらも売買代金は先週末比では減少するなど静かな一日に。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:150円10銭
高値:150円15銭
安値:149円88銭
終値:150円01銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円81銭
高値:161円93銭
安値:161円56銭
終値:161円74銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:98円06銭
高値:98円23銭
安値:98円00銭
終値:98円16銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:189円26銭
高値:189円36銭
安値:189円10銭
終値:189円25銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38473円41銭
高値:38555円84銭
安値:38281円70銭
終値:38470円38銭(前日比−16円86銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
特になし
プレジデンツデー祝日のため、米株式、債券市場は休場
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、雲上限を明確に上放れ、遅行スパンも雲を上抜けたほか、基準線が100日移動平均線を上抜くなどトレンドは非常に強い。昨年11月以来の151円台を射程に捉えた格好だが、この水準より上は、政府・日銀による為替介入警戒が一気に高まることから必然的に上値は重くなっている。トレンドは強いが、為替水準が強く意識されて上げ一服といったところだ。
今晩の海外時間は、目立った経済指標の発表および政府要人の講演も予定されていない上、米株式市場、債券市場が休場のため、積極的な売買は手控えとなろう。東京時間同様の狭いレンジ149円80銭から150円20銭水準での小動きを想定する。今晩の上値メドは150円20銭、下値メドは149円80銭とする。
なお、今週の主だった欧米経済指標として、20日に米・1月景気先行指数、21日に欧・2月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)、米・1月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録、22日に仏・2月企業景況感、2月製造業PMI(速報値)、独・2月製造業PMI(速報値)、欧・2月ユーロ圏製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、1月消費者物価指数(確報)、英・2月製造業PMI、サービス業PMI、米・週次新規失業保険申請件数、2月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、コンポジットPMI(速報値)、23日に独・第4四半期実質GDP(確報値)、2月Ifo景況感指数などが予定されている。
この中では21日(日本時間では22日未明)に発表される1月FOMC議事録が注目だが、1月会合の後、2月上旬の1月米雇用統計、同月中旬の1月消費者物価指数とインパクト大の経済指標が2回続いたことから、会合内容の重要度はこれまでの議事録と比べると低い。FOMC声明およびパウエルFRB議長が発した「3月利下げの可能性が低い」がある程度の出席者の総意だったのかどうかの確認程度か。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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