東京市場のドルは147円台前半で推移、米経済指標次第では146円台半ばも視野に
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)前で積極的な売買が手控えられ、147円台前半での小動きとなった。
昨晩の海外時間では、米1月ダラス連銀製造業活動指数が予想以上に悪化。米景気減速懸念を背景とした米長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。また、米財務省が借り入れ見通しを予想外に下方修正すると金利が一段と低下し、ドル売りが継続。147円台半ばまでドルは下落した。
東京時間では、時間外の米10年債利回りが4.03%台まで下落したことなどから、ドルは軟調推移となった。FOMCが意識されて、株式市場でも積極的な売買は手控えられ、日経平均、TOPIXは高安まちまち。なお、朝方に発表された12月完全失業率は2.4%と前回および市場予想の2.5%を下回ったが、為替への影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:147円50銭
高値:147円51銭
安値:147円19銭
終値:147円38銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円80銭
高値:159円84銭
安値:159円47銭
終値:159円51銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円53銭
高値:97円58銭
安値:97円34銭
終値:97円51銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円45銭
高値:187円49銭
安値:187円18銭
終値:187円26銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36196円64銭
高値:36249円03銭
安値:36039円31銭
終値:36065円86銭(前日比+38円92銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、レーンECBチーフエコノミスト、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁が講演
18時00分、欧、ドイツ第4四半期実質GDP(速報値)(前期比)、前回:−0.1%、市場予想:−0.2%
19時00分、欧、ユーロ・第4四半期実質GDP(速報値)(前期比)、前回:−0.1%、市場予想:0.0%
19時00分、欧、ユーロ・第4四半期実質GDP(速報値)(前年比)、前回:0.0%、市場予想:0.2%
21時30分、欧、バスレ・スロベニア中銀総裁が会見
22時00分、IMF世界経済見通し
23時00分、米、11月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、前回:4.87%、市場予想:5.60%
☆24時00分、米、1月コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:110.7、市場予想:112.0
☆24時00分、米、12月JOLTS求人件数、前回:879.0万人、市場予想:871.0万人
24時30分、欧、ナーゲル独連銀総裁が講演
☆1月20日からFRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(2月1日まで)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けている。転換線も基準線を上抜いたことから、投資家のモメンタムは良好と言えよう。
一方、100日移動平均線をやや下回ったほか、一目均衡表の転換線を実線が下回ったことから、雲下限が位置する146円台半ば水準への調整は入ってもおかしくはない。明日のFOMCおよびパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見をきっかけにドル売りが入った場合の下値メドとして意識されよう。
今晩の海外時間は、FOMC前で積極的な売買は手控えられそうだが。消費者信頼感指数とJOLTS求人件数という重要な経済指標の発表を控えていることから、両経済指標が米10年債利回り低下につながる内容だった場合、雲下限が位置する146円台半ばまでドルは売られる可能性はある。
もっとも、この水準まで下落したとしても、年始からのドル上昇に対するFOMC前のポジション調整と説明することもできるので、さほどネガティブな下げとは捉えられないと考える。
今晩の海外時間は、米10年債利回り低下が止まらないことから、経済指標発表をきっかけとしたドル売りを警戒したい。上値メドは147円60銭、下値メドは146円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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