東京市場のドルは147円台、売りで反応した日本株にややつられる格好か(24/1/24)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、軟調な日本株推移を受けてリスク回避の流れがやや強まったことから、147円台後半で推移した。

東京市場のドルは147円台、売りで反応した日本株にややつられる格好か(24/1/24)

東京市場のドルは147円台、売りで反応した日本株にややつられる格好か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、軟調な日本株推移を受けてリスク回避の流れがやや強まったことから、147円台後半で推移した。

昨晩の海外時間では、日銀の4月マイナス金利解除観測による円買いがみられた後は、欧州での債券発行増や米財務省の国債入札実施などを警戒した米金利上昇にともない、ドル買いが全体的に強まった。148円台を回復した後は落ち着いた動きが見られた。

東京時間は、日銀金融政策決定会合の結果を受けて日本株は軟調に推移。リスク回避のドル売りがやや入ったことなどから、ドルは147円台後半での推移となった。日本の10年債利回りが0.7%台と上昇したことで、日米金利差縮小への警戒などもドル買いを手控える材料に。なお、朝方に2023年の貿易赤字が9.2兆円と前年比で縮小と発表されたが、為替市場への影響は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円40銭
高値:148円40銭
安値:147円75銭
終値:147円88銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円05銭
高値:161円07銭
安値:160円49銭
終値:160円67銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円62銭
高値:97円66銭
安値:97円05銭
終値:97円17銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:188円23銭
高値:188円30銭
安値:187円63銭
終値:187円85銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36415円57銭
高値:36471円39銭
安値:36104円89銭
終値:36226円48銭(前日比−291円09銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時15分、欧、1月フランス製造業PMI(速報値)、前回:42.1、市場予想:42.4
17時15分、欧、1月フランス非製造業PMI(速報値)、前回:45.7、市場予想:45.9
17時30分、欧、1月ドイツ製造業PMI(速報値)、前回:43.3、市場予想:43.6
17時30分、欧、1月ドイツ非製造業PMI(速報値)、前回:49.3、市場予想:49.2
18時00分、欧、1月ユーロ圏製造業PMI(速報値)、前回:44.4、市場予想:44.8
18時00分、欧、1月ユーロ圏非製造業PMI(速報値)、前回:48.8、市場予想:49.0
18時30分、英、1月製造業PMI(速報値)、前回:46.2、市場予想:46.6
18時30分、英、1月非製造業PMI(速報値)、前回:53.4、市場予想:53.1

23時45分、米、1月製造業PMI(速報値)、前回:47.9、市場予想:47.6
23時45分、米、1月非製造業PMI(速報値)、前回:51.4、市場予想:51.1
23時45分、米、1月コンポジットPMI(速報値)、前回:50.9、市場予想:51.1
24時30分、米、石油在庫統計(1月13日−19日)、前回:−249.2万バレル、市場予想:−135.0万バレル

☆1月20日からFRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(2月1日まで)

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けており、転換線も基準線を上抜いており、投資家のモメンタムは良好と言えよう。

50日移動平均線、100日移動平均線ともに上抜けたが、148円水準から上値は重くなっており、気迷いを示す十字線が複数回出た後、方向感をやや失っている。拡大していたボリンジャーバンドの2σより下を推移していることから、反発基調は一服と見ておいた方がいいだろう。

昨日の日銀会合後の植田日銀総裁の記者会見では、展望リポートにも記載された「先行きの不確実性はなお高いものの、こうした見通しが実現する確度は、引き続き、少しずつ高まっている」この文言を複数回発する場面が見られた。

展望リポートに記載したことで日銀の強い意思表示とも受け止められたが、植田日銀総裁も記者会見中に何度もこのフレーズを発したことで、株式市場では「金融政策の正常化」に対する動きが本格化するという思惑が先行。「銀行株買い、不動産株売り」といった金利上昇を意識した売買が入った。

為替市場では、昨日、瞬間的に146円台に入る場面も見られたが、総じて落ち着いた動きとなっている。ただ、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にドルの上値が重くなっていることから、146円半ばに位置する雲上限までのポジション調整は視野に入れておきたい。

今晩の海外時間は、欧州経済指標が多いことからユーロ中心の地合いとなりそうだ。もっとも、ユーロも明日、欧州中央銀行(ECB)理事会を控えていることで積極的な売買は手掛けにくいか。今晩の海外時間の上値メドは148円20銭、下値メドは147円20銭とする。

東京市場のドルは147円台、売りで反応した日本株にややつられる格好か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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