東京市場のドルは年初来高値圏を推移、昨年10月以来の150円台が間近に
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米金利差拡大を背景に年初来高値圏でのもみ合いが継続。一時、昨年10月以来の149円台乗せを窺う場面も見られた。
昨晩の海外時間では、植田日銀総裁のハト派発言や、米10年債利回りが4.54%台まで上昇したことなどから、ドル買いが先行。148円99銭と149円台まであと僅かの水準まで上昇した。ただ、米信用格付け会社ムーディーズ・インベスターズが、米国の格付けを巡り、政府機関閉鎖の場合は「ネガティブ」に反映すると指摘。ドル買いは一服となった。
東京時間も、時間外の米10年債利回りが4.56%まで上昇したことからドル優勢の地合いは継続。年初来高値圏でのもみ合いとなり、昨晩の海外時間同様、148円99銭をつける場面が見られた。ただ、日経平均が下げ足を強めたことなどがネガティブ視されてか、海外時間同様、149円台乗せは見送られた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円80銭
高値:148円99銭
安値:148円70銭
終値:148円98銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円64銭
高値:157円72銭
安値:157円38銭
終値:157円72銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円58銭
高値:95円77銭
安値:95円42銭
終値:95円55銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:181円72銭
高値:181円88銭
安値:181円53銭
終値:181円69銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32640円05銭
高値:32643円41銭
安値:32315円05銭
終値:32315円05銭(前日比−363円57銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
21時00分、欧、ハンガリー中銀政策金利、前回:13.0%、市場予想:13.0%
22時00分、米、S&Pケースシラー住宅価格(前年比)、前回:−1.17%
23時00分、米、新築住宅販売件数、前回:71.4万件、市場予想:70.5万件
23時00分、米、コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:106.1、市場予想:106.0
23時00分、米、リッチモンド連銀製造業指数、前回:−7.0
25時30分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が講演会に出席
26時30分、米、ボウマンFRB理事が米賃貸住宅について講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表の雲上限を上放れているほか、遅行スパンも実線を上回っていることから目先のトレンドは強い。9月1日の144円44銭と、11日の145円90銭を結んだ下値支持線に対して、7日と8日の147円88銭と、15日の147円99銭(年初来高値)を結んだ上値抵抗線を上放れていることから、短期的なターゲットとして、昨年10月以来となる150円台到達が意識されよう。
東京時間終了後の15時30分頃、ドルは149円台にようやく乗せており、15時40分時点では149円19銭まで買われている。先週末、昨日と3営業日連続で日本時間の16時前後にドルが上昇。まるで、東京市場からロンドン市場に主戦場が変わるタイミングで上を試しているような動きだ。
本日の東京時間では、鈴木財務相が閣議後に為替水準に対して「高い緊張感をもって見ている」「過度な変動に対してはあらゆる選択肢を排除せず適切に対応していく」と語ったが、為替市場への影響は限定的だった。
ドル・インデックスが106.1台と年初来高値を更新するなど、足元の円安は、金融政策など米国側の要因が大きいことから、仮に政府・日銀が為替介入を実施してもインパクトは限られるのではないか?といった見方も増えている。
また、鈴木財務相の口先介入の内容も前回のトーンとまるで変わっていない。じりじりとしたドル高円安の流れは、政府・日銀としてもボラタイルな展開ではないことから介入しにくいだろう。足元の緩やかなドル高は、こうした当局の心情が読まれているのかもしれない。
となれば、やはり150円台で政府・日銀関係者の口先介入のトーンが上がり、151円台で「三者会合」と「レートチェック」で市場の反応を確認し、それでもドル高のトレンド継続であれば、152円前後で実弾による為替介入実施という流れか。
こうした背景を考慮すると、今晩の海外時間もドルは年初来高値圏の149円台で推移するだろう。上値メドは年初来高値を上回る149円50銭、下値メドは148円50銭とする。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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