ドル円、年初来高値圏で方向感に欠ける展開。市場は早くも日米金融政策イベント待ち(9/19朝)

週明け18日(月)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける値動き。

ドル円、年初来高値圏で方向感に欠ける展開。市場は早くも日米金融政策イベント待ち(9/19朝)

ドル円、年初来高値圏で方向感に欠ける展開。市場は早くも日米金融政策イベント待ち

〇ドル円、147円台後半で方向感に欠ける動き、高値は147.88まで
〇ユーロドル、1.0654まで下落後、米長期金利低下等に1.0687まで小幅に反発
〇ドル円、4時間足・日足・週足・月足の全てが主要テクニカルポイントの上側に位置
〇日米金融政策格差に着目したドル買い・円売りや、株高に伴うリスク選好の円売りも支え
〇ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇市場の関心は米FOMCおよび日銀金融政策決定会合にシフト
〇本日の予想レンジ:147.00ー148.00

海外時間のレビュー

週明け18日(月)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける値動き。アジア時間朝方にかけて、高値147.88まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)本邦祝日に伴うドル買い需要の減退や、(2)前週末金曜日に記録した年初来高値147.96を背にした戻り売り圧力、(3)アジア株の冴えない動き(中国株CSI300が年初来安値更新→リスク回避の円買い圧力)が重石となり、アジア時間午後(日本時間15時過ぎ)にかけて、安値147.56まで下落しました。その後は、(4)日米金融政策イベントを控えたポジション調整や、(5)米主要株価指数の底堅い動き(リスク選好の円売り再開)が支えとなり、本稿執筆時点(日本時間9/19午前5時00分現在)では、147.60前後で推移しております。

週明け18日(月)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。(1)米FOMCを控えたポジション調整や、(2)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(3)デギンドスECB副総裁による「基礎的インフレの要素は抑制されている」とのハト派的な発言、(4)スロバキア中銀カジミール総裁による「先週の利上げが最後の可能性があるものの来年3月まで物価動向を見極める必要あり」とのハト派的な発言が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.0654まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(5)米9月NAHB住宅市場指数(結果45、予想49)の市場予想を下回る結果や、(6)米金利低下に伴うドル売り圧力、(7)ドイツ債利回り上昇に伴うユーロ買い圧力(ドイツ10年債利回りが8/15以来の高水準となる2.67%へ急上昇)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間9/19午前5時00分現在)では、1.0687前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は9/11に記録した安値145.90をボトムに切り返すと、前週末金曜日に年初来高値147.96(昨年11/4以来の高値圏)まで急伸しました。昨日は戻り売りに押される形で幾分伸び悩む動きとなりましたが、依然として高値更新を伺える位置につけています。4時間足・日足・週足・月足の全てが主要テクニカルポイントの上側に位置していることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のパーフェクトオーダー」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。日米金融政策格差に着目したドル買い・円売り(日米金利差拡大に伴う円キャリートレードの継続期待)や、株高に伴うリスク選好の円売りも支えとなる中、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(今週予定されている米FOMCおよび日銀金融政策決定会合の通過をトリガーに心理的節目150.00に向かって騰勢を強めるシナリオを想定。

但し、日米金融政策イベント前は様子見ムードの影響から147円台を中心とした小動きに終始する可能性大)。尚、本日は米8月住宅着工件数や、米8月建設許可件数、米20年債入札などが予定されているものの、市場の関心が既に米FOMC(日本時間9/21午前3時)および日銀金融政策決定会合(9/22正午頃)に移っていることもあり、米経済指標への反応は限定的なものに留まりそうです。

本日の予想レンジ:147.00ー148.00

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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