ドル円、年初来高値圏で方向感に欠ける展開。市場は早くも日米金融政策イベント待ち
〇ドル円、147円台後半で方向感に欠ける動き、高値は147.88まで
〇ユーロドル、1.0654まで下落後、米長期金利低下等に1.0687まで小幅に反発
〇ドル円、4時間足・日足・週足・月足の全てが主要テクニカルポイントの上側に位置
〇日米金融政策格差に着目したドル買い・円売りや、株高に伴うリスク選好の円売りも支え
〇ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇市場の関心は米FOMCおよび日銀金融政策決定会合にシフト
〇本日の予想レンジ:147.00ー148.00
海外時間のレビュー
週明け18日(月)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける値動き。アジア時間朝方にかけて、高値147.88まで上値を伸ばすも、一巡後に伸び悩むと、(1)本邦祝日に伴うドル買い需要の減退や、(2)前週末金曜日に記録した年初来高値147.96を背にした戻り売り圧力、(3)アジア株の冴えない動き(中国株CSI300が年初来安値更新→リスク回避の円買い圧力)が重石となり、アジア時間午後(日本時間15時過ぎ)にかけて、安値147.56まで下落しました。その後は、(4)日米金融政策イベントを控えたポジション調整や、(5)米主要株価指数の底堅い動き(リスク選好の円売り再開)が支えとなり、本稿執筆時点(日本時間9/19午前5時00分現在)では、147.60前後で推移しております。
週明け18日(月)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。(1)米FOMCを控えたポジション調整や、(2)米金利上昇に伴うドル買い圧力、(3)デギンドスECB副総裁による「基礎的インフレの要素は抑制されている」とのハト派的な発言、(4)スロバキア中銀カジミール総裁による「先週の利上げが最後の可能性があるものの来年3月まで物価動向を見極める必要あり」とのハト派的な発言が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.0654まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、(5)米9月NAHB住宅市場指数(結果45、予想49)の市場予想を下回る結果や、(6)米金利低下に伴うドル売り圧力、(7)ドイツ債利回り上昇に伴うユーロ買い圧力(ドイツ10年債利回りが8/15以来の高水準となる2.67%へ急上昇)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間9/19午前5時00分現在)では、1.0687前後で推移しております。
本日の見通し
ドル円は9/11に記録した安値145.90をボトムに切り返すと、前週末金曜日に年初来高値147.96(昨年11/4以来の高値圏)まで急伸しました。昨日は戻り売りに押される形で幾分伸び悩む動きとなりましたが、依然として高値更新を伺える位置につけています。4時間足・日足・週足・月足の全てが主要テクニカルポイントの上側に位置していることや、強い買いシグナルを示唆する「一目均衡表三役好転」「強気のパーフェクトオーダー」「ダウ理論の上昇トレンド」が成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは極めて強いと判断できます。日米金融政策格差に着目したドル買い・円売り(日米金利差拡大に伴う円キャリートレードの継続期待)や、株高に伴うリスク選好の円売りも支えとなる中、当方では引き続き、ドル買い・円売りトレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(今週予定されている米FOMCおよび日銀金融政策決定会合の通過をトリガーに心理的節目150.00に向かって騰勢を強めるシナリオを想定。
但し、日米金融政策イベント前は様子見ムードの影響から147円台を中心とした小動きに終始する可能性大)。尚、本日は米8月住宅着工件数や、米8月建設許可件数、米20年債入札などが予定されているものの、市場の関心が既に米FOMC(日本時間9/21午前3時)および日銀金融政策決定会合(9/22正午頃)に移っていることもあり、米経済指標への反応は限定的なものに留まりそうです。
本日の予想レンジ:147.00ー148.00
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2023.09.19
ドル円見通し 週末高値から上げ渋るも147円台維持、FOMCと日銀金融政策決定会合待ち(23/9/19)
ドル円は9月15日夜高値で147.94円を付けて今年1月16日安値127.22円以降の高値を更新した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2023.09.18
日米金融政策に注目、基本ドルは強保ち合い(9/18夕)
週明け18日の東京市場はドルが小安い。147円台後半というドル高値圏での推移となったが、上値は重く調整売りなどに押される局面も。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。