ドル円、142円台後半で高値試し(8/1午前)

1日午前の東京市場でドル円は、高値圏をじり高推移。

ドル円、142円台後半で高値試し(8/1午前)

ドル円、142円台後半で高値試し

1日午前の東京市場でドル円は、高値圏をじり高推移。朝方、142.28レベルで取引の始まったドル円は、午前中じりじりと値を上げ、昨晩米国の高値をクリア。11時ごろに高値142.79をつけています。前日の国債買い入れオペでの日銀の金利上昇抑制姿勢の余波で円金利の先高観が薄まったことから、円キャリー再開の動きも出ている模様です。尚、本日日本国債の10年物利回りは前日比ほぼ同水準の0.61%近辺で推移しています。東京時間正午現在のドル円は142.58レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が上昇したことを受けて買いが先行。その後は高値警戒感からの利食い売りも出て、もみ合いながらも上昇しました。円安進行で、機械、自動車等の輸出関連銘柄が買われ、電気・ガス、情報技術系銘柄も伸ばし、246円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では株価の堅調等を背景にドル円は米国時間序盤に142.68まで上昇。その後小反落するも底堅く、142.27レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、21日移動平均線を突破し、一目均衡表の「雲」を上方向に突き抜け、強いドル買い地合いに転じています。 

パウエル議長の慎重姿勢に米金利の先高観は薄れつつあり、日銀は事実上のYCCにおける長期金利上限の拡大を実施、日銀植田総裁は政策決定会合後の記者会見で、あえて為替を意識しての操作であることを示唆するなど材料はドル円の売りばかりに見えるにもかかわらず、円安が進行中。当局者のコメントから上限に対する警戒が強まるはずの142円台に入っても上昇が止まりません。こういう状況でするする相場が上昇していくときは、見えにくい大きな流れが生じている可能性が高く、不気味です。
とはいえ大局観としては極めで盤石な「不動の」地盤であった「円」がついに利上げという地殻変動を起こしたわけで、やはり市場には潜在的円高方向へのマグマがたまっているのではないかとの考えは捨てきれません。

ドル円、142円台後半で高値試し

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