FBI訴追せずとの方針で株高・ドル高(2016年11月7日)
これを受けて早朝103円台前半で取引されていたドル円は104.40レベルまで急上昇の後乱高下、東京時間午前中までは103円台に戻す局面もありましたが、その後は次第に下値を切り上げて再び104円台半ばでの取引となっています。
一方、日経平均株価も週明け大きく窓を開けて取引を開始、日中の円安も好感され終値は17,000を回復し、271円高の17,100円で取引を終えています。
FBIは昼夜を分かたず作業を行い結論を選挙に間に合わせた模様で、これで10月28日に青天の霹靂のように始まった「FBI相場」は約一週間で幕を下ろした形となりました。
しかし、ドル円も株価も今のところ戻りが鈍く、10月28日のFBIの再捜査開始のメールが明らかになる以前の水準には達していません。
今回の「FBI騒動」で期せずして意外に多少の材料でトランプ支持に回る潜在的トランプ支持者予備軍の数が多いことが明らかになったことがクリントンの勝利を最終的に市場参加者に確信させていないこと、また、クリントン氏が大統領になったとしても、トランプ候補よりは穏当ながらも、一方的なドル高は容認しないかもしれないとの大統領選後を見越しての相場の読みが始まっていることなどが理由として挙げられます。
ただ、このところの米国経済指標も年内の利上げを妨げるような内容のものはないので、クリントン氏が順調に大統領に当選した場合には年内利上げの可能性は非常に高いものと考えられます。
一時的にであれ、直近高値105.53を超えるドル高、ダウの市場最高値更新等の「ご祝儀」は期待してもよいのではないでしょうか。
今晩米国では重要な経済指標等の発表は予定されていません。
欧州株価指数先物、米国株価指数先物は現在のところいずれも全面高の様相です。
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