東京市場のドルは139円台半ばでの小動き、早くも米FOMC意識で様子見か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、想定以上の低迷となった米ISM非製造業景況感指数を受けての米2年債利回り低下が尾を引き、ドルは139円台半ばでの推移となった。
注目された昨日の米ISM非製造業景況感指数は、総合景況感指数が50.3と年初来の最低水準まで落ち込んだほか、仕入れ価格指数は3年ぶりの低水準となった。さえない結果内容を受けて、米2年債利回りは4.55%台から4.42%台まで低下。ドルも140円を割り込む格好となった。
一方、東京時間8時30分に発表された日本の毎月勤労統計にて、賃金指標が予想を下回ったことから、日銀金融政策の転換時期が先延ばしになるとの観測が強まったことで、ドル一段安は回避。日経平均が切り返すなど引き続き日本株買いの流れが確認できたことも、ドルの下支えとなった。
なお、豪ドルは想定外となる0.25%の利上げ実施発表を受けて、13時30分以降、買い優勢となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:139円44銭
高値:139円66銭
安値:139円32銭
終値:139円49銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:149円40銭
高値:149円69銭
安値:149円21銭
終値:149円61銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:92円28銭
高値:93円14銭
安値:92円14銭
終値:92円91銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:173円40銭
高値:173円78銭
安値:173円19銭
終値:173円61銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:31988円37銭
高値:32534円47銭
安値:31933円87銭
終値:32506円78銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時30分、英、建設業PMI、前回:51.1
18時00分、欧、ユーロ圏小売売上高(前月比)、前回:−1.2%
18時00分、欧、ユーロ圏小売売上高(前年比)、前回:−3.8%
21時30分、カ、住宅建設許可(前月比)、前回:11.3%
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、バンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後は反発。拡大する+2σに沿った上昇が見られたが、5月30日に年初来高値140円95銭をつけた後は、上値が重くなっている。
日足の一目均衡表では、雲上限(134円74銭)を明確に上放れており、「三役好転」が示現。3月24日の安値(129円65銭)を起点とした下値支持線をサポートに上値切り上げの地合いが続いている。
昨晩、ISM非製造業景況感指数が発表されたことから、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の米国重要経済指標で残っているのは、13日の消費者物価指数のみとなった。一週間ほど間が空くことから、ブラックアウト期間入りで材料難のなか様子見ムードが強まり、年初来高値クリアを意識した積極的なドル買いは手控えられよう。日本株がこのまま強い上昇を見せるのであれば、円安加速でドル上昇という地合いはあるが、日本も15日から16日に日銀金融政策決定会合が開催されることで、さすがに株も一本調子の上昇とはいかないと想定する。
今晩の海外時間は、139円台半ばでの様子見姿勢の強い地合いを想定する。本日の上値メドは、140円00銭、下値メドは139円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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