「東京市場は133円でのしっかり、強い米経済指標でも強気地合いにはなりにくいか」
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、一時132円台をつける場面も見られたが、133円台でのしっかりとした推移となった。10時の値決めのタイミングでは、新年度入りに伴い日銀新体制への思惑などからドル売りに振れる場面も見られたが、一時的な動きに留まった。
引き続き欧米金融システムへの警戒感との綱引き状態ではあるが、連鎖的な金融機関への波及は見られないことから、ドル買い戻しの地合いとなっている。ただ、米2年債利回りが拡大するような強い米金利先高感は醸成されていないことから、新規のドル買いは入りにくくなっている。
なお、新年度入りの株式市場では、日経平均は一日を通してプラス圏での推移となったが、日中値幅は140円ほどと静かな一日となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:133円29銭
高値:133円58銭
安値:132円82銭
終値:133円49銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円26銭
高値:144円26銭
安値:143円64銭
終値:144円09銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:89円03銭
高値:89円03銭
安値:88円56銭
終値:88円94銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:164円08銭
高値:164円08銭
安値:163円44銭
終値:163円95銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:28203円35銭
高値:28258円91銭
安値:28120円71銭
終値:28188円15銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時45分、米、製造業PMI、前回:49.3、市場予想:49.3
23時00分、米、ISM製造業景気指数、前回:47.7、市場予想:47.6
29時15分、米、クックFRB理事が討論会に出席
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後、反発。20日MAが位置する133円14銭水準を上抜けている。
日足の一目均衡表では雲上限と雲下限のねじれが発生しており、トレンド転換のタイミングを迎えている。134円台まで切り上がる雲上限が下値支持線として維持できるか注目となる。
今晩の海外市場は、米国の製造業PMIや、ISM製造業景気指数など米国経済指標に注目となるが、今週末には3月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、「想定外に強い経済指標を受けて、米2年債利回りが拡大しドル買いが進む」というような強い地合いは想定しにくい。UBSによるクレディ・スイス買収の件でも何かしらの捜査が行われるとのことから、ネガティブニュースを警戒する投資家は多い。つまり、強い経済指標をそのまま受け止めるポジティブな地合いではないと考える。
本日の上値メドは、100日MAの133円81銭、下値メドは東京時間安値の132円82銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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