東京市場のドル・円は買い優勢の地合い、雲下限131円96銭突破なるか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、買い優勢の地合いとなった。引き続き海外市場では、金融システムへの懐疑的な見方が残っており、米国株は軟調推移となったが、米2年債利回りが拡大したことで、ドル・円は131円前後での落ち着いた動きとなった。
こうした流れを引き継ぎ、東京市場も静かなスタートとなったが、時間外で米2年債利回りが一時4.11%まで利回りが拡大したことや、月末、年度末に向けた実需のドル買いなどを背景に、ドルはじり高の展開に。目先の上値抵抗ラインとみられている日足の雲下限131円96銭手前まで上昇した。
株式市場では、アリババグループの事業分割を手掛かりにソフトバンクGが急騰。同社は指数寄与度が大きいことから日経平均も上昇。50日移動平均線(MA)、100日MA、200日MAが集まる27300円から27400円台を上放れる格好となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:130円88銭
高値:131円91銭
安値:130円88銭
終値:131円90銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:141円89銭
高値:142円94銭
安値:141円88銭
終値:142円87銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:87円75銭
高値:88円31銭
安値:87円74銭
終値:88円18銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:161円46銭
高値:162円48銭
安値:161円44銭
終値:162円41銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27549円37銭
高値:27897円72銭
安値:27505円48銭
終値:27883円78銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時30分、英、英中銀システミックリスク調査に関する報告
20時00分、米、MBA住宅ローン申請指数(前週比)、前回:3.0%
21時05分、米、ドベックNY連銀金融機関監督責任者、イベント講演
23時00分、米、バーFRB副議長、米下院金融サービス委員会の公聴会に出席
23時00分、米、中古住宅販売成約指数(前月比)、前回:8.1%、市場予想:−3.1%
23時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:111.7万バレル
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンド下限の−2σ水準で下影(3月24日安値129円65銭)を残した後、下げ渋っている。日足の雲下限に沿ったような動きも見られることから、雲がねじれを迎える3月31日あたりは注目したい。転換線や基準線の方向性を確認する必要はあるが、雲のねじれとともに、ドル反発の地合いに転換する可能性はあろう。
今晩の海外市場も、米国債の動向次第と言えよう。ドルとのタイムリーな動きが見られる米2年債利回りは、米銀行の懸念が出始めた3月9日以降、終値ベースでも前日比5−6%は上下している。10日間のHV(ヒストリカル・ボラティリティ)は、3月22日時点では126%まで急騰。3月28日時点では80%割れまで低下しているが、3月9日より前は、20−40%を推移していたことからボラティリティは非常に高い地合いであることは間違いない。足元の債券市場の沈静化は今しばらく時間がかかると考え、米2年債利回りに振り回される地合いは続くだろう。
今晩の海外市場は、日足の一目均衡表の雲への突入を試す展開となろう。東京市場で見られたドル上昇は年度末に絡んだドル買いの需要も影響していることから、海外市場では上値は重くなると想定。本日の上値メドは心理的な節目でもある132円50銭、下値メドは本日の東京時間の安値130円88銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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