東京市場のドル・円は100日MAでのもみ合い、今晩のISM次第では200日MA突破も
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、136円台半ばでのもみ合いとなった。昨年11月以来の高い水準に達した米10年債利回りの上昇が一服したものの、CMEグループが算出するFedウォッチでは、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ(550―575ベーシス)を見込む割合が40%近くあるなど、引き続き米金利の先高感がドルの下支えに。一方、日本の長期金利が日本銀行の許容変動幅の上限である0.5%を上回ったことなどから、東京市場での137円台乗せとはならなかった。市場では「すでに来週末の日銀の金融政策決定会合と米雇用統計に関心が移っており、今日は様子見姿勢が強い」との声も聞かれており、東京市場の値幅は30銭未満と非常に狭いレンジに留まった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:136円68銭
高値:136円77銭
安値:136円51銭
終値:136円65銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:144円88銭
高値:145円07銭
安値:144円71銭
終値:144円99銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:91円99銭
高値:92円25銭
安値:91円93銭
終値:92円19銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:163円33銭
高値:163円68銭
安値:163円18銭
終値:163円51銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:27683円26銭
高値:27961円21銭
安値:27655円34銭
終値:27927円47銭
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時55分、独、非製造業PMI(確報値)、前回:51.3、市場予想:51.3
18時00分、欧、ユーロ圏非製造業PMI(確報値)、前回:53.0、市場予想:53.0
18時30分、英、非製造業PMI(確報値)、前回:53.3、市場予想:53.3
19時00分、欧、ユーロ圏生産者物価指数(前月比)、前回:1.1%、市場予想:−0.2%
19時00分、欧、ユーロ圏生産者物価指数(前年比)、前回:24.6%、市場予想:17.9%
23時45分、米、非製造業PMI(確報値)、前回:50.5、市場予想:50.5
24時00分、米、ISM非製造業景気指数、前回:55.2、市場予想:54.6
25時00分、米、ローガン・ダラス連銀総裁の講演
26時00分、米、ボスティック・アトランタ連銀総裁の講演
29時00分、米、ボウマン・米連邦制度理事会(FRB)理事の講演
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円をボリンジャーバンド(20日移動平均線(MA)、±2σ)で確認すると、拡大するバンドの+2σに沿った反発が続いていたが、足元やや上げ一服となっている。
2022年10月21日の高値151円96銭から2023年1月16日の安値127円22銭の下落幅(24円74銭)に対する3分の1戻し水準(135円46銭)、38.2%戻しの136円65銭、そして、100日移動平均線(MA)の136円63銭などを突破していることから、引き続き目先のターゲットは、200日移動平均線(MA)が位置する137円30銭となろう。
日足の一目均衡表では、上値抵抗と目されていた雲上限が134円水準まで切り下がったこともあり、自然体で雲上限を突破。一目均衡表ベースでは、目立った上値抵抗は観測されないことから良好な地合いと考える。
足元、100日MA水準でのもみ合いとなっているが、24時発表のISM非製造業景気指数を材料とした強い地合いを想定したい。来週の重要イベントを前に様子見ムードが強いとの声は聞かれるが、むしろ重要イベントをターゲットとしたイベントドリブン的なドル買いが入る展開が始まると考える。その際のターゲットは心理的な節目である140円あたりか。本日の上値メドは昨年12月に急落した前の水準(12月20日)である137円48銭、下値メドは心理的な節目である136円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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