ドル円、一時135円台前半まで急落するも米国勢参入後に急反発。下値の堅さを再確認(3/2朝)

1日(水)のドル円相場は乱高下。

ドル円、一時135円台前半まで急落するも米国勢参入後に急反発。下値の堅さを再確認(3/2朝)

ドル円、一時135円台前半まで急落するも米国勢参入後に急反発。下値の堅さを再確認

〇ドル円、欧州時間朝方にかけて、高値136.46まで上昇後一旦反落するも136円台を回復
〇中国の主要経済指標の力強い結果、米長期金利の反転上昇等がサポート
〇ユーロドル、独CPIの予想以上の上昇に約1週間ぶり高値となる1.0692まで急伸
〇ドル円下値の堅さ確認、ダウンサイドに複数のサポートポイントが並ぶ等テクニカルの地合い強い
〇ファンダメンタルズもドル円上昇材料揃う
〇ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:135.25ー136.75

海外時間のレビュー

1日(水)のドル円相場は乱高下。(1)前日海外時間に急落した反動(自律反発)や、(2)中国の主要経済指標(中国2月製造業PMI、中国2月非製造業PMI、中国2月財新製造業PMIなど)の力強い結果、(3)上記2を背景としたリスク選好の円売り再開が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値136.46まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、(4)米経済指標(米2月ISM製造業景況指数)を控えた警戒感や、(5)米金利低下に伴うドル売り圧力、(6)短期筋のロスカットが重石となり、米国時間朝方にかけて、安値135.26まで急落しました。

もっとも、売り一巡後に下げ渋ると、(7)米長期金利の反転上昇や、(8)上記7を背景とした俄かショートの巻き戻し、(9)ミネアポリス連銀カシュカリ総裁による「次回FOMCで25bpもしくは50bpの利上げがオープン」とのタカ派的な発言が支援材料となり、日本時間0時過ぎに、一時136.32まで持ち直しました。引けにかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間3/2午前3時10分現在)では136.00前後で推移しております。尚、昨日発表された米2月製造業PMI(結果47.3、予想47.8)および、米2月ISM製造業景況指数(結果47.7、予想48.0)は共に市場予想を下回る結果となりましたが、ドル円相場の反応は限定的となりました。

1日(水)のユーロドル相場は堅調な値動き。アジア時間朝方に、安値1.0566まで下げ幅を広げるも、一巡後に下げ渋ると、(1)ドイツ2月CPI速報値(結果+8.7%、予想+8.5%、※前年比)および、(2)ドイツ2月HICP速報値(結果+9.3%、予想+9.0%、※前年比)の市場予想を上回る結果や、(3)ドイツ連銀ナーゲル総裁による「ECBは3月の後も大幅な利上げが必要」とのタカ派的な発言、(4)上記1、2、3を背景としたECBによる金融引き締め長期化観測、(ドイツ10年債利回りは2011年7月以来の高水準となる2.72%まで急上昇)が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、2/21以来、約1週間ぶり高値となる1.0692まで急伸しました。もっとも、買い一巡後に伸び悩むと、(5)短期間で上昇した反動売りや、(6)米金利上昇に伴うドル買い再開が重石となり、本稿執筆時点(日本時間3/2午前3時10分現在)では、1.0665前後で推移しております。尚、昨日はフランス中銀ビルロワドガロー総裁より「ECBは遅くとも9月までにターミナルレートに達するのが望ましい」との発言が見られましたが、ユーロドル相場の反応は限定的となりました。

本日の見通し

ドル円は2/28に記録した年初来高値136.93をトップに反落に転じると、ポジション調整主導で一時135.26まで急落しましたが、海外勢参入後に136円台を回復するなど、下値の堅さを再確認する結果となりました。ダウンサイドに複数のサポートポイントが並んでいること(昨日も90日移動平均線や一目均衡表転換線、一目均衡表雲上限がサポートとして機能)や、強い買いシグナルを示唆する一目均衡表三役好転が成立していること、ダウ理論の上昇トレンドが継続していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。目先は137.21近辺に位置する200日移動平均線を試す動きが想定されます。また、ファンダメンタルズ的に見ても、米国および欧州で広がる金融引き締め再加速の思惑(FRB・ECBのターミナルレート引き上げ観測)や、日銀による金融緩和の早期修正期待の後退、日本とのその他各国との金融政策格差(日米・日欧金利差拡大に伴う円キャリートレードの再開期待)など、ドル円およびクロス円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします。一方、上記メインシナリオに対するリスクシナリオとしては、「米経済指標の不冴な結果→金融引き締め再加速の思惑後退→米金利低下→米ドル売り→ドル円下落」の波及経路です。事実、直近2日間で発表された米国の2月分の経済指標は、米2月シカゴ購買部協会景気指数(結果43.6、予想45.3)、米2月コンファレンスボード消費者信頼感指数(結果102.9、予想108.5)、米2月リッチモンド連銀製造業景気指数(結果▲16、予想▲5)、米2月製造業PMI(結果47.3、予想47.8)、米2月ISM製造業景況指数(結果47.7、予想48.0)といった形で軒並み市場予想を下回りました。こうしたデータが相次げば、リッチモンド連銀バーキン総裁が2/17に指摘した通り、予想外に強かった1月分のデータが単なる季節要因だったのではないか?との疑心暗鬼に繋がる恐れも出てくるため、念のためダウンサイドリスクにも警戒が必要でしょう。尚、本日は米新規失業保険申請件数や、ウォラーFRB理事講演に注目が集まります。

本日の予想レンジ:135.25ー136.75

注:ポイント要約は編集部

ドル円、一時135円台前半まで急落するも米国勢参入後に急反発。下値の堅さを再確認

ドル円日足

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