ドル円再び127円割れ、上値の重さ目立つ (5/27午前)

27日午前の東京市場でドル円は軟調推移。

ドル円再び127円割れ、上値の重さ目立つ (5/27午前)

ドル円再び127円割れ、上値の重さ目立つ

27日午前の東京市場でドル円は軟調推移。朝方、127.12レベルで取引の始まったドル円は、序盤127円台前半でもみ合いましたが、上昇気味に始まった時間外の米株先物が反落するに伴い127円を割り込んで次第に下値を広げ、東京時間正午現在は126.69レベルで取引されています。

日経平均株価は、欧米株式市場が大きく上げた流れを引き継いで買いが先行。上げ幅は一時300円を超えました。岸田首相が6/10からの海外からの観光客受け入れ再開を表明したことで海運、空運等が大きく買われています。ただ、利益確定売りも幅広く出て、上げ幅を縮小、168円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、欧州序盤に日銀の黒田総裁が衆議院予算委員会での質問に応え出口戦略の見通しについて発言したことをきっかけに一時126.56まで急落しました。ただし、質疑は、「いつかは訪れる」緩和政策終了時に、ソフトランディングは可能かとの議員の質問に対し「可能だ」と答えたに過ぎず、ニュースヘッドラインのみを見ての市場の過剰反応かと思われるものでした。
その後は米長期金利の上昇と株価の堅調にドル円は米国時間に127円台を回復し、一時127.43まで上げた後、127.10近辺でアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、再び127円を割り込んで来ており、明らかに上値の重い状況ですが、下値を切り下げているという状況でもなく、下げ止まったのか否か判断に悩むところです。本日127.73レベルの下降トレンド上限、128.07の転換線をクリアするまでは、下値リスクが引き続き高そうです。一方で下方向は5/24の安値126.36を守り切れるかを注視。ドル円の下げ止まりは株価の下落一服を反映している部分も大きいと考えられることから、週末のNYダウが9週間ぶりに週足で陽線引けできるか否かも要注目です。

ドル円再び127円割れ、上値の重さ目立つ

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