ドル円114円台後半での方向感探り
19日午前の東京市場でドル円は114円台後半でのもみ合い。朝方114.62レベルで取引の始まったドル円は午前中114.59-74の狭いレンジでのもみあいに終始。方向感を見いだせないままに東京時間正午現在は114.65レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米で米長期金利の上昇から株価が大きく下げた流れを受け、売りが先行。エネルギー、ゲーム機器等一部の業種を除く多くの業種で下げ、512円の大幅安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、東京時間に日銀が政策決定会合でタカ派政策をとらなかったことへの安堵感から一時115円台に乗せたものの、欧米株価の下落がリスク回避的円買いを誘い、更にNY連銀製造業景気指数の数字の悪化が追い打ちをかける形で米国時間にかけて114.46まで下落。その後はやや戻して114.60レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、先週末一目均衡表の「雲」で下げ止まり、反発に転じたものの21日線(本日114.95レベル)に頭を抑えられた形。同レベルは1/4に記録した高値116.35から先週末の安値113.49への下落の半値戻し114.92とも近く、一旦達成感も出やすいところです。
日米金融政策の方向性の違いは、昨日の黒田総裁記者会見でのハト派姿勢でも確認が取れたところでドル円の方向感としてはドル高を見たいところですが、米長期金利の大幅上昇の米株式市場への悪影響から、円も売りにくくなっています。当面は、世界的に株価の調整が本格化するのか、あるいは一時的なもので終わり再度上昇局面に向かうのか、米長期金利動向も踏まえて要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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