ドル円、1週間ぶり高値圏へ続伸。週初の急落分の全値戻しを早くも達成(7/22朝)

21日(水)のドル円相場は堅調な値動き。

ドル円、1週間ぶり高値圏へ続伸。週初の急落分の全値戻しを早くも達成(7/22朝)

ドル円、1週間ぶり高値圏へ続伸。週初の急落分の全値戻しを早くも達成

〇ドル円、欧米株、原油価格の続伸に米長期金利の上昇に110.39まで上昇
〇ユーロドル、コロナ感染拡大と米長期金利上昇に1.1752まで下落後リスク選好回復に1.18近辺まで戻す
〇ドル円、一目均衡表の「雲」、90日線等のテクニカルポイント上抜け、下位足で買いシグナル点灯
〇本日ECB理事会、市場はECBのハト派姿勢を予想
〇ドル円続伸をメインシナリオとして予想、本日の予想レンジ:110.00ー110.80

海外時間のレビュー

21日(水)のドル円相場は堅調な値動き。@欧米株および原油先物価格の力強い動き(米ダウ平均株価は一時307ドル超の上昇。WTI原油先物価格も一時4.6%の値上がり)や、A上記@を背景としたリスク選好の円売り・ドル売り圧力(クロス円上昇→ドル円連れ高)、B米長期金利の急上昇(米10年債利回りは一時1.30%の大台を回復。前日記録した1.13%から僅か1日で17bpの上昇)、C心理的節目110.00を突破したことに伴う短期筋のショートカバーが支援材料となり、米国時間にかけて、高値110.39(7/14以来、1週間ぶり高値)まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では110.31近辺で推移しております。

21日(水)のユーロドル相場は下落後に反発。@欧州圏における新型コロナウイルスの感染再拡大懸念や、A欧州経済の先行き不透明感、B米長期金利の急上昇が重石となり、欧州時間朝方にかけて、4/5以来、約3ヶ月半ぶり安値となる1.1752まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、C欧州株や原油先物価格の急伸を背景としたリスク選好のドル売り・円売り圧力や、DECB理事会を翌日に控えたポジション調整(イベントを前にショートポジション手仕舞う動き)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.1805まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では1.1795近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時110.39まで急伸し、1週間ぶり高値圏へと値を戻しました(週初に記録した約2ヵ月ぶり安値109.07から僅か2日間で1円32銭の急伸劇)。この間、一目均衡表雲上下限および転換線、90日移動平均線などの主要チャートポイントを上抜けした他、下位足(1時間足や2時間足)で強い買いシグナルを示唆する三役好転が点灯するなど(4時間足も点灯目前)、テクニカル的に見て、地合いの強さ(下値の堅さ)を印象付けるチャート形状となっております。こうした中、本日は、米新規失業保険申請件数(21時30分)や、米6月中古住宅販売件数(23時00分)、米6月景気先行指数(23時00分)に注目が集まります。良好な結果が示されれば、米景気回復期待を背景に、米長期金利上昇→米ドル高の経路と、米主要株価指数上昇→リスク選好の円売りの双方の経路でドル円相場が押し上げられる可能性がある為、当方では引き続き、ドル円相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします。

尚、本日は日本時間20時45分にECB理事会が予定されており、先日の戦略的見直しで示された通り、「フォワードガイダンスがどのような形で再定義されるのか?」「来年3月を期限とするパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の終了時期についての議論がどの程度進んでいるのか?」に関心が集まっております。市場では現在、ECBがハト派的な見解を示すとの見方が大勢である為、「ECBによる金融緩和長期化観測→欧州債利回り低下→欧米金融政策格差に着目したユーロ売り・ドル買い」の波及経路に注意が必要でしょう(この場合、対ユーロでのドル買いがドル円上昇に波及する可能性あり)。

本日の予想レンジ:110.00ー110.80

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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