円安・株高余地は限定的(2016年7月28日)

週末の日銀金融決定会合

円安・株高余地は限定的(2016年7月28日)

ドル円:7月28日のファンダメンタル分析

FOMC声明で年内の米利上げ観測が高まる

東京前場のドル円は、前日海外市場の動きを受けじり高となっていましtが、昼に経済対策について具体的な数字が発表され、午後に首相が会見を行うとの報道を好感して円安に振れ、さらに財源として50年国債を発行するとの噂も手伝って、株価とともに一気に円安が進行。ドル円は一時106.54レベルの高値を付けましたが、財務省が国債の噂を否定したことで反落し、また経済対策についても事前に言われていた内容と変わらず、ストップオーダーを付けた後は昼前の水準でFOMC待ちとなりました。FOMCでは当初は全般に経済状況の改善を示す声明からドル買いで反応したものの、その後は利上げを示唆するような文言が見られなかったことから反落、NY引け以降もドル売りが続く流れとなっています。

ドル円:7月28日のテクニカル分析

ドル円は乱高下の展開となりましたが、前日の104円割れも昨日の106円超えも、どちらもイベントを前にしたストップオーダーの影響が大きかったように思えます。これで、次のイベントは明日の日銀会合の結果待ちとなりますが、上下ともにある程度ポジションが整理された感があり、直近安値と高値との半値にあたる105円台前半から、61.8%押しにあたる105円割れの水準がニュートラルであると考えられます。経済対策に合わせ追加緩和の思惑は残るものの、主要中銀が軒並み現状維持としたことから、明日の日銀も現状維持となる可能性のほうが高まってきた印象です。そうしたことを受け、FOMC以降は再び円買いの動きとなっていて本日は基本的にこの流れを継続しやすい状況にあると考えています。105.40レベルをレジスタンスに、104.50レベルをサポートとする流れを見ておきます。

オーダー/ポジション状況

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