ドル円、103円台後半で方向感に欠ける展開。一目均衡表雲が重石(1/26朝)

25日(月)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開

ドル円、103円台後半で方向感に欠ける展開。一目均衡表雲が重石(1/26朝)

ドル円、103円台後半で方向感に欠ける展開。一目均衡表雲が重石

〇ドル円米国時間朝方にかけて、高値103.93まで上昇するも一目均衡表雲をバックに伸び悩む
○ユーロドル、新型コロナの感染拡大懸念で安値1.2116まで下落したが、引けにかけて持ち直す
○イタリアのコンテ首相が辞意表明へ、市場の反応は限定的
○ドル円テクニカルには移動平均線のパーフェクトオーダーが継続、上値余地は乏しい
○本日は米1月リッチモンド連銀製造業指数など、1月分の米経済指標に注目
○本日の予想レンジ:103.30ー104.10

海外時間のレビュー

25日(月)の外国為替市場でドル円は方向感に欠ける展開。@欧米株の下落を背景にリスク回避のドル買いが強まる中、米国時間朝方にかけて、高値103.93まで上昇しました。しかし、一目均衡表雲をバックに伸び悩むと、A米1月ダラス連銀製造業活動指数(結果7.0、予想12.0)の冴えない結果や、B好調な米2年債入札を受けた米長期金利の低下、Cクロス円相場の軟調推移(ドル円連れ安)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間5時20分現在)では、103.80近辺で推移しております。

25日(月)のユーロドル相場は下落。@ドイツ1月IFO景況感指数(結果90.1、予想91.4)の冴えない結果や、A欧州圏における新型コロナウイルスの感染拡大(米製薬大手メルク社が新型コロナワクチン2種類の開発を打ち切ると発表→ロックダウンの長期化懸念)が重石となる中、米国時間朝方にかけて、安値1.2116まで下落しました。しかし、B米経済指標の冴えない結果や、C米2年債入札の好調な結果、D上記BCを背景とした米長期金利の低下が支援材料となると、引けにかけて持ち直し、本稿執筆時点(日本時間5時20分現在)では、1.2138近辺で推移しております。尚、イタリアのコンテ首相は1/26付けで辞意を提出する意向を発表しましたが、市場の反応は限定的となりました。

本日の見通し

ドル円は一時103.93まで上値を伸ばすも、心理的節目104.00をバックに伸び悩む動きとなりました(104.00トライに失敗→上値の重さを再確認)。強い売りシグナルを示唆する移動平均線のパーフェクトオーダーが継続している他、一目均衡表「雲」も垂れ下がってきており、テクニカル的に見て、上値余地は乏しいと判断できます。

ファンダメンタルズ的に見ても、@新型コロナウイルスの感染拡大や、Aロックダウンの長期化懸念、B上記@Aを背景としたリスク回避の円買い圧力(株安→クロス円下落→ドル円連れ安の波及経路)、C米金融緩和の長期化観測(今週開催される米FOMCを前にした警戒感)など、ドル売り・円買いを想起させる材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は、米1月リッチモンド連銀製造業指数や、米1月コンファレンスボード消費者信頼感指数など、1月分(年明け分)の米経済指標に注目が集まります(昨日発表された米1月ダラス連銀製造業活動指数同様、冴えない結果となった場合には、ドル円が103円ミドルを割り込み、先週1/21に記録した103.32を試すシナリオも想定。一方、上方向は節目104.00をバックに戻り売り圧力が強まる展開を想定)。

本日の予想レンジ:103.30ー104.10

ドル円、103円台後半で方向感に欠ける展開。一目均衡表雲が重石

ドル円日足

注:ポイント要約は編集部

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