米大統領選特集 6回目
日本というよりは、前回5回目の宿題、「何故、トランプ候補は、プーチン大統領とうまくやってゆけないのか」
についてです。
予てより、トランプ候補は、自身がプーチン・ロシア大統領と良好な関係にあると、協調していますが、いずれ
「防衛」に関しての利害の対立から、一度は必ずつまずくと思ています。
前回5回目で述べた通り、ロシアはとにかく海に出たいのです。
西で言えば、クリミア半島のロシアの黒海艦隊。
東で言えば、カムチャッカ半島から南下して、太平洋へ出たいのです。
これを、そうさせないように頑張っているのが韓国です。
その韓国のバックアップで控えているのが、沖縄の米第七艦隊なのです。
つまり、太平洋へ出るルートを確保したいプーチン・ロシア大統領は、いつかカムチャッカ半島を南下する
でしょう。北方四島の問題もこの延長戦での交渉になると見ます。
では、ロシアが南下して太平洋へ出るルートを確保すると、何故米国にとって脅威となるのか?
それは核弾頭搭載のミサイルをつんだロシアの原潜が自由に太平洋を闊歩できるようになってしまうからです。
米国のレーダー網にかからずに、ある日突然、サンフランシスコ湾にロシアの原潜が浮上とか、NY自由の女神の近くに浮上とか、起こり得てしまうからです。
なので、トランプ候補は、プーチン大統領との関係で、米国の国益、国家安全保障の点から、いつかぶつかるでしょう。仲がイイなんてあり得ない表現で、各々が各々の思惑でそういう大人の対応をしているのだと想定します。
このロシアの海へ出たいという感覚は、1回目の後半に少しばかりですが述べた様に、内陸国の中国が海を目指すのと同じ意味を持っています。
中国で言えば、南シナ海、東シナ海、このあたりへの拡大・拡張政策をしています。
此方ににらみを利かせているのが、やはり沖縄の米軍なのです。
ですから、沖縄の米軍は、日米安保条約に基図いて、日本の為だけに沖縄に駐留しているのだはないのです。
ここを起点として、韓国が米軍と協力して対ロシア、対中国の双方の、台湾が米軍と協力して対中国の、太平洋へ南下するルートを守っているのです。太平洋への道をみはっているのです。つまり、米国の米軍に取る米国の国家安全保障の為の沖縄米軍なのです。
以上の様な関係から、日本、韓国、台湾、フィリピンを巻き込んだ米国の対ロシア、対中国政策はまず変わらないでしょうし、とすれば、基本的に日本、韓国、台湾、フィリピンの4か国も米軍との関係を変えられないと想定します。
日本との関係に話を戻せば、防衛の他に、TPPの問題が大きいです。
TPPは、対中国の抑え込みを想定して、もともとは米国の発起により始動した経緯があるのに、大統領が変わったからと言って、その国際条約を反故にするのは、如何なものかという話です。
ただただ米国を信じて、あの甘利元大臣が関係各所からぼこぼこにされながらもどうにかこうにかまとめ上げた日本の合意は何だったのか、これはとても大きな問題です。
オーダー/ポジション状況
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