豪ドル/円、堅調。上値余地が限られる可能性も。
10月6日、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り0.25%に据え置くことを決定しました。また、声明文もこれまでと同様で「完全雇用への進展が見られ、インフレが2-3%の目標範囲内で持続可能と確信するまで利上げはしない」また雇用を支えるための追加の金融政策についても検討を進めるとしています。為替市場はこの結果には反応なく、トランプ大統領のコロナ感染からの早期回復や、追加経済対策の一部実施への期待感にリスクオンの動きが強まる中、豪ドルは対米ドル、対円で底堅く推移しています。
チャートを見ると、日足は9/28に付けた74.16を直近安値として反転、上昇の流れに乗せています。一方で、8/31に付けた78.46を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は76.20-30にあります。一方下値も、74.00-10に強い下値抵抗があり、これを割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。日足が76.50超えで終えた場合は“豪ドル強気”の流れに戻して上値余地がさらに拡がり易くなりますが、この場合でも78円超えに中期的な上値抵抗が散在することから、急伸にも繋がり難いと見られます。逆に74.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は76.20-30、76.80-90、77.10-20に、下値抵抗は75.00-10、74.60-70、74.00-10にあります。21日移動平均線は75.76にあり若干上抜けていますが“ダマシ”の範囲内にあります。しかし、120日、200日線は74.26と72.86に位置しており、短期トレンドをサポートしています。
一方週足は、小陽線で切り返して続落を食い止めています。今週も上値余地を探る動きが継続中ですが、3手前の陰線が下げエネルギーの強いものであり、週足の形状が悪化していることから、76.50超えで終えない限り、下値リスクにより警戒が必要でしょう。一方で74.00-10に強い抵抗があり、74円割れで終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。週足の上値抵抗は76.50-60、77.30-40、78.00-10に、下値抵抗は75.00-10、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.63と73.12にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
10/8現在31週、62週移動平均線は72.63と73.12にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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