豪州準備銀行(中銀)政策金利
(現行 2.00%)…据え置き予想多い。レンジ幅は1.75%〜2.0%。
銀行間先物市場では今回利下げありとの予想が50%まで上昇。
前回の豪州中銀政策金利公表時の要旨、(4月5日現在、出所は豪州中銀)
(要旨)
最近までのデータを見ると、予想より低いが世界経済は引き続き成長している。
幾つかの先進国経済では昨年よりも改善を記録しており、幾つかの新興国にとっては状況がより難しくなっている。中国の成長は依然として緩やかとなっている。
これらの状況踏まえて、金融政策は緩和基調のままになっている。低い金利は需要を呼び、企業の資金需要や住宅市場に良いと思われる。家計の借入れ需要はゆったりとしたペースで上がっている。
豪州ドルは最近上昇した。要因の一部は商品価格の上昇を反映したものと思われる。しかし、世界の金融情勢はまだ緩和的であり、この環境下で、自国通貨高は経済を見ていく上で複雑さを出している。
今日の会合で、委員会は引き続き経済成長面で合理的とし、インフレは今後目標に近づいていけるとみている。従い、委員会は現状の金融政策を維持することが適切と決めた。
今後のインフレと労働市場の改善が与える影響を注視していく。低いインフレや緩和の必要あれば適切に対応していく。(要旨了)
(注)豪州中銀議事録要旨は一部を和訳したものであり、詳細は金融政策要旨本文をお読みください。
コメント
前回金融政策の据え置き後から現在までの経済データ見ると、全般的に改善傾向が続いているものの、直近発表の消費者物価指数が低水準となり、先週から利下げ観測が急激に高まっています。これは中銀要旨の中でインフレ動向を注視していくとの表現からきている様です。
多くのエコノミストはオーストラリア経済が緩やかながら改善傾向を続けていると見ていますが、年初からの豪ドル高によってインフレが抑えられていることに注目しています。
今回も半分以上のエコノミストは据え置き予想ですが、一部で25ベーシス利下げの予想があります。また金融市場では50%位までの利下げ予想が高まっています。
明日実際に利下げしても、先週来からの豪ドル下げで、相場に与えるインパクトは予想ほど大きなものにはならない可能性が強くなっています。但し、要旨等で次回以降も緩和傾向の文言入ればこの限りではないと思います。
中銀は経済指標改善傾向に待ちの姿勢とるのか、先に利下げのテコ入れを行なうのか明日の中銀判断が待たれます。
豪州政策金利推移
オーダー/ポジション状況
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