オーストラリアの2019年第1四半期GDP
本日(5日)オーストラリア統計局から発表された2019年第1四半期GDPは、ほぼ予想通りの結果となりました。GDPは相場の材料とはならずに小動きに留まっています。
前期比伸び率…+0.4%(予想+0.4%) 4Qは当初の+0.2%から修正なし
前年比伸び率…+1.8%(予想+1.8%) 4Qは当初の+2.3%⇒+2.4%に修正
豪州統計局の発表内容をみると、
引き続き貿易がGDPを牽引しています。また実質可処分所得の伸びは前四半期よりは落ちたものの、堅調な雇用を反映し伸びています。一方、固定資本形成は前期同様にGDPの足を引っ張っています。
内訳として民間設備投資が▼1.0%(前期▼1.3%)の落ち込みで、下落の要因は住宅部門となっています。
四半期の伸び(緑の縦線)、前年比伸び(黒の線)
家計最終消費支出(2019年第1四半期まで)
棒グラフ(緑):四半期推移、折れ線グラフ(黒):年率推移
GDPと同時に発表された家計消費支出は2017年4Qを高値にして下落傾向を示しています。
青い線は0.5%に引いていますが、ここ3四半期は線以下を推移しています。
豪ドル/米ドルの相場はGDP発表前に1豪ドル=0.6990〜95米ドルで推移していましたが、予想通りの結果に、発表後も0.6984〜0.7004米ドルの僅か20ピップスのレンジで小動きになっています。現在のスポット0.70米ドル絡みは比較的強い抵抗線になっており、少し抜けかけてきています。
ここをしっかり上抜けるといよいよ0.6875〜0.7125米ドルレンジ、豪ドル安トレンドラインの上限方向に行けるエネルギーがでてきます。この途中の0.7060米ドルに抵抗線が控えています。
一方で、今日0.70米ドル未満で終わると戻り高失敗となり、0.6940〜50、0.6910〜20米ドルのサポートを試す流れに戻りそうです。
今日発表されたGDPの内容からすると、まだまだ豪州経済はふらついている感じです。
(6月5日12:55、1豪ドル=0.7001米ドル)
オーダー/ポジション状況
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