3. 日経平均ドル円下げ止まり（2016年4月28日）

日経平均ドル円下げ止まり（2016年4月28日）

昼休みに日本銀行が金融政策決定会合で追加緩和を行わないことが発表された後、

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日経平均ドル円下げ止まり（2016年4月28日）

日経平均ドル円下げ止まり

昼休みに日本銀行が金融政策決定会合で追加緩和を行わないことが発表された後、一時大幅な円高株安に触れた東京市場でしたが、日経平均株価はいったんは一目均衡表の雲のあたりで下げ止まり、ドル円も109円台を維持しています。
先週金曜の「日銀が金融機関向け貸出金利にマイナス金利を適用するかもしれない」との報道以来進んだ株高と円安はきれいになくなった形ですが、逆に言えばその分程度が無くなったのみとも言え、もしかしたらこの決定のフリーハンドのために事前に相場を調整しておいたのではと勘ぐられるほどの収支状況？です。

考えるまでもなく、史上初めてのマイナス金利をわずか３ヵ月前に決定し、その後もシステム面やら決算やらで相当どたばたしたわけですから見極めに時間をかけるのは全うな判断といえ、原油価格も一段落している今、繰り返しになりますがECB→米国→ニュージーランドと続いた様子見の列に日銀が加わること自体はそれほどの違和感はないといえるでしょう。

タイミングとしては連休前で市場が閉まっている間に頭を冷やすことができるタイミングと見ることもできますし、連休の消費活動にダメージを及ぼすのではないかなどと考えられないこともないタイミングでもあります。

いずれにせよ、どこかで市場の財政政策にではなく金融政策にいつもやってくる催促相場というか「恐喝」相場とは縁を切らなければならなかったとも言えますので、今回きっぱり市場の期待を裏切ったことで今後は日銀も少しは楽になるのではないかと考えたりもします。

後は連休中日本市場の開いてない時間に円高を投機的に仕掛ける動きや、それに伴う株価のスパイラル的な下落等をきちんと封じることができればこれはこれでありなのではないでしょうか。
市場は一旦は落ち着きを取り戻し、とりあえずは15:30からの黒田日銀総裁の記者会見待ちです。

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