NZ第1・四半期消費者物価指数予想
(今回発表予想)4月16日9時30分現在
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2018年4Qまで、黒い線の右側は今回‘19年1Qの予想値、赤は0%)
今回発表の2019年1Q・CPI予想は前期比0.3%と若干上昇しますが、昨年4Qが0.1%でしたのでその反動があります。予想レンジでは全てのエコノミストにマイナスは無く、今回は相場に影響を与えない様な予想になっています。従いまして、もし結果が0%以下になると、NZドル売りに繋がりそうです。
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
今回予想値を加味(黒い線より右が今回予想値平均、赤い線は中銀インフレ目標値)
また、年率ベースの変化を見ると、2018年1Qは前期比0.4%でしたので、前年比ベースでは予想平均が1.7%となり、4Qの1.9%からは下がります。結果、中銀のインフレ目標中間値(2%)からも下がります。チャートを見るとレンジ内にはいますが、2017年以降中間値から下限で推移しているので、今回もあまりインフレを気にする状況にはいない様です。
尚、中銀が3月に行った金融政策で、インフレ関連部分を抜き出すと、
「…雇用はほぼ最大限に近いところまできている。しかしながら、コアの消費者物価インフレは依然中銀目標値中間の2%以下である。これは継続的な金融政策のサポートを必要としている。
(中略)
稼働率上昇により、消費者物価インフレは我々目標の2%である中央値に近づいていくと予想している。
先行きのリスクは下方に動いている。世界経済の下方リスクは増大し、企業センチメントは国内支出に対して低下している。上値リスクとしては、もし企業が幅広い範囲でコストを価格に転嫁すれば、インフレ上昇が早まるだろう。…」
インフレは中銀目標レンジの中間に向かうが、まだ下に動くリスク高いが、上下共に動く要因を挙げています。
NZドル米ドルの相場は、アセンディングトライアングル下抜きで抵抗線となった0.6790米ドルがポイントでしたが、昨日の高値は0.6783米ドル付近までで、現在は豪州中銀の金融政策議事要旨内で目先の利上げ確率は低いとの内容に豪ドルが売られ、NZドルの連れ安になって0.6750付近まで小幅安になっています。
流れはNZドル安方向になっていますので、0.6710〜20、0.6680米ドルを狙う動きとなっています。上値は現状では0.6795米ドル絡みが強い抵抗線になっています。
(4月16日11時11分、1NZドル=0.6750米ドル)
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