NZ2016年第1・四半期消費者物価結果(出所:NZ統計局)
NZ中銀は4月18日に2016年第1四半期の消費者物価指数を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.2%、前年比ベースでは+0.4%となり、昨年末と比較して改善しましたが、それでも年率ベースではNZ中銀のインフレ目標1〜3%を大きく下回っています。
物価動向
(前四半期ベースでの項目)
最大の下落幅は石油価格の▼7.7%だった。結果、航空運賃などへの価格下げに繋がった。住宅関連や食料品は上昇した。貿易品やサービスは▼0.9%、非貿易品やサービスは1.0%の上昇となった。
(前年比ベースでの項目)
賃貸住宅は2.3%上昇、土地を除く新築住宅は5.0%上昇、民間の輸送関連サービスや石油関連は物価下落に貢献した。貿易品やサービスは▼1.2%(石油貿易取引でのマイナス)、非貿易品やサービスは1.6%の上昇となった。
(コメント)
NZの消費者物価は、従来からの住宅関連の物価押し上げ、石油関連の物価押し下げの構図が変わっていません。特に住宅価格の上昇はNZ全体に広がってきた模様です。
尚、今回は為替に関して言及している箇所は見当たりませんでした。
いずれにしても、まだ中銀のインフレ目標値とは大きく乖離しており、緩和基調の維持は継続していくと思われます。
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