NZ2018年第1四半期小売売上高結果
結果:+0.1%(← 予想+1.0%)、4Qは当初の+1.7%が+1.4%へ下方修正
NZ小売売上高は予想を大きく下回る数値となりました。前期の下方修正を加えると▼0.2%になります。1QGDPには悪影響となります。下図見ると大きく減速したのが伺えます。
小売売上高四半期推移 (季節調整済数値で、青:小売数量、黄:小売価額) 出所:NZ統計局
赤い線は1%に置いていますが、大きく下回っています。昨年の3Qも僅かのプラスでしたので、ここ1年間で2回もゼロ付近の伸びとなっています。
NZ統計局の公表では、
数量ベースで15業種の内、7業種が前期より増加し、8業種が下がりました。
@ 今期伸びたのは電気や電気設備で+5.4%
A スーパーマーケットや野菜など+1.0%
B 衣料・靴・アクセサリーなどが▼5.0%
となりました。
また、小売の売上価額は0.2%の伸びで前期は+1.7%(←+1.9%から下方修正)でした。内訳は15業種の内、7業種が拡大しています。牽引役は石油・ガソリン+3.7%、衣料・靴・アクセサリーなどが▼5.1%になっています。
(チャート出所:NZ統計局)
昨日、上記指標の発表前のNZドル/米ドルは0.6929米ドル付近で推移していましたが、発表後に0.69米ドル絡みまでNZドルが売られ、その後も0.6880〜85米ドルまで売られました。海外時間帯になり、米金利軟化からNZドルが買い戻されて、現在は0.6950〜60米ドルまで反発しています。
昨日のシカゴポジション128内でレポートした0.6830〜0.6930米ドルのNZドル安トレンドラインを上抜いたことで、現在は最初の抵抗線0.6960〜70米ドルまできています。ここを抜ければ、次は0.7010米ドルの抵抗線を試せる位置にいます。
トレンドラインを上抜けたことで、目先のNZドル下落リスクが薄れており、0.7050米ドル付近までの上値余地が出ています。但し、まだ中期はNZドル安トレンドですので、仮にNZドルロングしても回転効かす流れにいます。(1NZドル=0.6953米ドル、5月22日10時40分現在)
(注)昨日はNZ統計局HPへのアクセス不具合で、結果が遅れました。
(以上)
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