オーストラリアの2月貿易収支結果
(今回発表)4月5日公表分(出所:豪州統計局)
2月の豪州貿易収支が発表されました。結果はエコノミスト予想平均を若干上回る+8.25億豪ドルでしたが、1月・12月が下方修正されています。1月は当初の+10.55億豪ドル⇒+9.52億ドル、12月は前回の▼11.46億豪ドル⇒▼14.45億豪ドルになりました。これを勘案すると実質合計+4.23億ドルの黒字となり、あまり芳しい数値にはなっていません。尚、12月は輸入増ですので内需には好影響です。
内容としては、1月と比べて2月は、
輸出が 1月342.27豪ドル、 2月342.29億豪ドル、
輸入が 1月332.75豪ドル、 2月334.04億豪ドル、
差引 +9.52豪ドル +8.25億豪ドル
外需は横這い、内需は微増となり、豪州経済にとって引き続き健全な伸びを示しています。
個別内容として、2月に大きく変化した項目は、1月と比較して輸出が農産品関連+5.52億豪ドル、金が▼5.05億豪ドルとなっています。
一方、輸入(プラスは輸入増)は消費関連商品が+5.47億豪ドル、中間材が▼6.57億豪ドルとなり、内需が拡大となっています。
下図を見ると移動平均線はやっと水面上に戻りました。また、2018年1Qの数値としては2か月連続の黒字となったことで、前四半期比ベースではGDP拡大材料になります。
輸出の落ち込みも金関連ですので、4日に発表された予想上回る2月小売売上高も勘案すると2018年GDPは滑り出し好調の様です。
2月貿易収支(緑は収支ゼロ)
豪ドル/米ドルは発表前0.7700〜05米ドルで推移していましたが、発表後は0.7710米ドル付近まで戻す程度で、表向き良い数値に若干の豪ドル買いが入った程度になっています。
目先の抵抗線0.7730〜40米ドルに止められ、下値は0.7630〜40米ドルサポートが効いています。この抵抗線を越えれば、豪ドル安トレンドライン(0.7630〜0.7870米ドル)の上限を狙える方向になり、逆にこの抵抗線で止められると、再度トレンドライン下限のトライになりそうです。(4月5日11:11、1豪ドル=0.7714米ドル)
オーダー/ポジション状況
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