材料少なくないが、レンジ取引継続も(3/14夕)

14日の東京市場は、106円半ば挟みで乱高下。レンジそのものは40ポイント未満と小幅だったが、そのなかでなかなか激しい上下動をたどっている。

材料少なくないが、レンジ取引継続も(3/14夕)

<< 東京市場の動き >>

14日の東京市場は、106円半ば挟みで乱高下。レンジそのものは40ポイント未満と小幅だったが、そのなかでなかなか激しい上下動をたどっている。

ドル/円は106.55-60円で寄り付いたものの、値動き安定せず。106.40円レベルへと小緩んだのち、日中高値である106.75円レベルへと値を上げている。
しかし、ドル高は続かず、再び軟化すると「行って来い」。早朝安値に面合わせする格好で106.35-40円を記録した。その後は、狭いレンジ内で揉み合いとなり、16時時点では寄り付きとほぼ同じ106.50-55円で推移し、欧米時間を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「米政権不安」。ティラーソン米国務長官が昨日電撃解任されたことに続き、トランプ米大統領が「ゴールドスタイン国務次官の解任」も発表、また米WSJ紙が「トランプ氏がシュルキン退役軍人長官の解任を検討していることが分かった」と報じるなど、負の連鎖は止まらなかった。
ほかに、「森友問題」に関し、安倍首相と麻生財務相がともに「書き換え指示せず」と否定したとのニュース、黒田日銀総裁から「出口政策について、時期や対応を具体的に検討の時期ではない」との発言なども別途聞かれていたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

前述した「森友問題」や「米政権不安」をはじめ、マーケットは何気に注目材料が盛りだくさん。ただ、その多くを生かしきれてない気がしないでもない。実際、ドル/円は先週末からのレンジ106.25-107.05円を昨日NY時間に一時上抜けたものの、高値は107.30円レベルまで。NYクローズベースでは106円台まで押し戻され、結局レンジを広げただけに留まっている。引き続き、昨日拡大させた106.25-107.30円というおよそ1円レンジをめぐる動静に注意を払いたい。
なお、昨日、注目材料に挙げた「米ペンシルベニア州下院補欠選挙」だが、AP通信によると「票差が小さ過ぎ再集計の可能性も出ている」という。本日、改めて材料視される可能性もある。

テクニカルに見た場合、上値については移動平均の25日線(106.90円レベル)の攻防を注視。1月9日に日足は下回って以来、ほぼ回復したことがなく、昨日もザラ場で一時上回ったもののNYクローズでは押し戻されている。当面の相場を見極めるうえで、ザラ場ベースの動きももちろんだが、NY終値で上回れるか否かが重要となりそうだ。
それに対するサポートは、一目均衡表の転換線も位置する106.25-30円、割り込むようだと106円割れも否定出来ない。

一方、材料的に見た場合、2月の小売売上高や同生産者物価指数といった米経済指標の発表が予定されている。また、米当局者による講演などは特段実施されないようだが、ドラギECB総裁、コンスタンシオECB副総裁など複数欧州要人の講演が相次ぎ実施される見込みで、こちらは一応要注意。
なお、先でも取り上げた「米ペンシルベニア州下院補欠選挙」は、「再集計の可能性」が取り沙汰されており、本日についてもマーケットの波乱要因として注意しておく必要があるかもしれない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、106.00-107.20円。ドル高・円安方向は、引き続き25日線(106.90円レベル)をめぐる攻防を注視。しっかり抜ければ昨日高値の107.30円レベルがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、一目均衡表の転換線も位置する昨日安値の106.20-25円が最初のサポートに。割り込むようだと、再び106円を割り込む可能性も否定できなくなるが、大崩れは予想しにくく底堅いイメージだ。(了)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る