オーストラリアの10月貿易収支結果
(今回発表)12月7日公表分(出所:豪州統計局)
10月の豪州貿易収支が発表されましたが、エコノミスト予想平均を大きく下回る+1.05億豪ドルになりました。予想レンジ下限をも下回った訳ですから、かなり想定外の黒字幅減少になっています。また、9月も当初の+17.45億豪ドル→+16.04億豪ドルに下方修正されたので、2か月勘案すると若干赤字となりました。やはり10月は季節要因が響いている模様です。第4四半期最初の数値が悪いので、GDPベースではマイナス方向に足を引っ張る要因となります。
内容としては、9月と比べて10月は、
輸出が 9月327.74豪ドル、 10月318.71億豪ドル、
輸入が 9月311.70豪ドル、 10月317.66億豪ドル、
差引 +16.04豪ドル +1.05億豪ドル
となり、外需減少・内需拡大となっています。国内経済は拡大している模様です。
個別内容として、10月に大きく変化した項目は、輸出が非農業品▼10.74億豪ドル、金が+3.62億豪ドルとなっています。一方で、輸入は消費財が+1.97億豪ドル、中間財が+3.85億豪ドルとなっています。前回に続き、消費財の増加は内需拡大に好材料です。
下図を見ても2017年の貿易収支の黒字傾向に陰りが見え始め、移動平行線も下降気味になっています。但し、例年11月以降は収支改善傾向を強めているので、今後の数値動向は重要になります。
貿易収支(緑は収支ゼロ)
相場は発表前に0.7565〜70米ドル付近で推移していましたが、発表後は安値0.7542米ドル付近まで下落して、現在も同水準で推移しています。豪ドルは対米ドルで豪ドル安トレンド継続していますので、素直に売りで反応しました。3週間保合いとなっている0.7530〜0.7650米ドルのレンジ下限に止められています。
この下限は0.7520米ドルサポートを意識したものですが、ここを下抜くと0.7440米ドル方向を狙える形になります。3週間揉み合ったレンジですので、抜けた場合にはそこそこの値幅になりそうです。逆にレンジを維持できると、この0.7520〜30米ドルのサポートは非常に強くなります。シカゴはロングを我慢するか、投げるかの分岐点にきている模様です。(12月7日10:20、1豪ドル=0.7546米ドル)
(以上)
オーダー/ポジション状況
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