オーストラリア中銀による金融政策と経済・物価見通し(四半期報告)
本日(10日)中銀から四半期金融経済報告の公表がありました。
四半期概観要旨を箇条書きにします。
(要旨)
1、 豪州経済は今後2〜3年先、底固いペースで拡大が見込まれる
2、 労働市場の拡大はポジティブ要因
3、 鉱山関連投資ブームからの停滞時期は緩和され、非鉱山関連投資は拡大している
4、 消費の伸びは平均以下。インフレや賃金の伸びが低く、今後の伸びも緩やか
5、 小売関連の価格下げ圧力がインフレの伸びを抑えている
6、 失業率は今後も改善傾向を予想
7、 但し、どの位賃金が上昇し、雇用が改善するか不透明で、先行き予想はこの影響が大きい
8、 どの位の速さで労働コストが転嫁されてインフレに繋がるかは疑問
9、 現下と先行きのインフレ見通しは2%以下に留まりそう
10、中銀のインフレ見通しは賃金の伸びが緩やかになるとことが影響しているが、年央からの若干の豪ドル高も影響。もし、これ以上豪ドル高が続けば、物価下げの圧力になるだろう
11、豪州のGDPは前回よりも若干下げ、今後平均3%を越える程度に留まる見通し(下表に見通しを記載しているので、ご参照ください)
12、鉱山関連の輸出が回復しており、先々の成長に貢献すると予想
13、但し、貿易条件は厳しくなっている
14、企業投資はよりポジティブな状況になっている
15、9月期の消費は弱く、最近の小売関連指標も弱い状態。先行きは徐々に拡大していくと予想しているが、家計債務が大きいのでこれがマイナス要因
16、世界経済は今後も拡大予想なので、豪州経済にもプラス要因
17、製造業関連はこの世界景気拡大の恩恵を受けている
18、豪州の緩和基調の金融政策により、成長は持続的になり、中銀目標のインフレが達成できると見ている
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(11月10日14:30、1豪ドル=0.7682米ドル)
(出所:豪州中銀四半期報告)
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