ユーロ昨晩の下落後は横ばい
東京時間のユーロドルは1.1150を挟んでの小動きに推移。
昨晩は材料難の中でNY連銀ダドリー総裁が行った講演の米景気拡大とインフレに関する楽観的かつタカ派的な発言にドルは主要通貨に対してほぼ一人勝ち状態となりました。
ユーロに対してもドルは強含み、中心線が1.1200から1.1150まで50ポイントほど下にズレた形となりました。
一方ユーロ円は124円台半ばで前日と変わらず。円もドルに対してほぼ同様に円売りが進行したために、ユーロ円の動きは限定的でした。
アジア時間に入ってからはユーロドルも小動き、取引レンジは1.1140-60の範囲に収まりました。
チャート的には本日ここまでの安値1.1141と昨日の安値を微妙に下回ってきていますが、底堅いと言えない事もなく、値幅の大きかった先週の安値圏1.1130-40レベルはキープしている状況です。ただ、そこを下抜けると上げたときのスピードが速かった事もあって余り取っ掛かりがなく、4-5月に長くもみあった200日線1.0821と昨年11月高値から年初来安値の61.8%1.0934のラインは固そうですが、その手前は1.1100の心理線、上げ局面ではスルーされた76.4%線1.1074がかろうじてあるくらいです。
一方レジスタンスは引き続き21日移動平均が今日は1.1208レベルで押さえつけ、そこから先は先週の年初来高値1.1296、昨年11月のスパイク1.1300とこちらは一息で抜けそうな距離感ではありますが何度も1.13トライに失敗して下げてきただけに、結構重苦しい雰囲気です。
ユーロはECB、英選挙。仏選挙、ギリシャ支援問題と大きめのイベントを無難に終了しましたが、買いポジションがたまっているせいか、ここへ来てやや買い材料に反応しづらくなっています。
かといって五月雨式にポジションクローズとユーロの下落が起きているといった状況でもなく、対ドルではしばらくはドル要因に左右される展開が続きそうです。
今晩ユーロ圏に大きなイベントは無し、夕刻に英中銀のカーニー総裁が「英国はインフレ圧力が低下しており、利上げの時ではない」と発言したことからポンドが下落しています。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移です。
オーダー/ポジション状況
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