NZ/円、NZ強気の流れを維持。但し、81.50割れで下値リスクが点灯。
ニュージーランド経済は内需の好調さを維持しており、景況感に変化は認められませんが、2月1日に発表された失業率が5.2%と事前予想の4.8%から大幅に悪化しました。失業率の改善傾向が続いていただけに予想外の悪化といえますが、為替相場は結果を受けて反落したものの下値を攻めきれずに小反発に転じています。
チャートを見ると、日足は1月27日に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げていますが、81.60〜81.90ゾーンにやや強い下値抵抗があり、これを守っている限りはNZ強気の状態にあり、下値余地も拡がり難いと見られます。一方で、1月27日の83.80は12月15日の83.74の近似値でもあることから、短期的な二番天井を確認した可能性にも注意が必要でしょう。短期トレンドは81.50割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。日足の上値抵抗は83.50-60に、下値抵抗は81.50-60にあります。21日移動平均線は81.94にあり、これを若干上抜けていますが、81.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。120日、200日線は77.58と76.17あり、中期トレンドはNZ強気の流れを維持しています。
一方週足は2週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持していますが、83.60-70の上値抵抗を実体ベースで上抜けきれずに今週は反落に転じています。現状は82.00-10の下値抵抗を守っていますが、81.50割れで越週した場合は、短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。さらに80円割れで越週した場合は中期トレンドが変化して76〜77円台の中期的な下値抵抗を確認する動きが強まり易くなります。逆に83.60-70超えで越週した場合は、2014年12月に付けた94.05を起点として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けることになり、一段のNZ上昇に繋がり易くなります。
31週、62週移動平均線は76.92と76.65に位置しており両者が急接近中です。一方向へ動き出す可能性にも注意が必要でしょう。31ヵ月移動平均線が81.73に位置しており、1月足はこれを若干上抜けて越月していますが、上昇余力の強いものではないことから、続伸に繋げた場合でも83.80-00にある強い上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。また80円台を維持出来ずに越月した場合は、中期トレンドも変化して一段の下落に繋がり易くなります。
NZ/円【週足】:(2/1現在31週移動平均線は76.92に、62週線は76.65にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
関連記事
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
豪ドルWeekly 100円を挟んだもみ合い、CPIで早期の利下げ観測が強まる可能性も(24/11/22)
今週の豪ドルは、豪準備銀行(RBA)が公表した理事会要旨でタカ派姿勢が確認されたものの、買いは続かず、100円水準を挟んだ小動きの相場展開が続いた。
-
ユーロ(EUR)の記事
Edited by:川合 美智子
2024.11.22
ユーロ円 下値リスクが点灯中。162円台を回復出来ずに越週した場合は一段の下落へ(24/11/22)
ユーロ/円は163円台前半から161円台後半まで断続的に売られ、結局安値圏で引けています。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
NZドルWeekly 90円水準でのもみ合い、NZ中銀は0.75%の大幅利下げの可能性アリ(24/11/22)
今週のNZドルは、経済的なつながりが深い豪ドルにつられる動きも見られたが、積極的な売買は手控えられて91円水準での小動き推移となった。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.02.06
N$シカゴポジション(2017年1月31日現在)
NZドルは、ネットショートを一気に8,800枚弱減らし1,000枚程度となり、ほとんどスクエアに近いポジションになりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2017.02.01
2017年のNZドル対米ドルの見通し
NZ経済は住宅市場が若干バブル気味で、住宅関連が下降気味に推移しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。