NZ半期金融安定報告と乳製品価格
ニュージーランド中銀は半期ごとの金融安定報告を11月30日にウェブサイト上に掲載しました。金融システムについては健全な状況にあるとしながら、いくつものリスクに直面する状況が続いていると説明。
その中で、中銀は乳製品価格の回復により、平均的な農家が利益を上げられるようになっていると指摘しています。ただし、過去2シーズンの損失補てんのための借り入れにより、家計が脆弱となっているとのこと。
また、住宅の需給バランスが崩れており、最近落ち着いてはいるものの引き続き住宅価格のインフレ懸念は大きいとも述べています。
尚、ニュージーランドドルはここ5年程は1-6ヶ月遅行して乳製品価格に追随する傾向が認められます。
ニュージーランドの全脂粉乳の平均入札価格は2月末の今年の安値U$1,890をつけて以降上昇傾向にあり、特に7月以降は上昇幅が大きく、直近11月15日の入札ではU$3,423で取引されています。次回の入札は12月6日に予定されています。
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