米2月鉱工業生産指数の予想
本日は2月の鉱工業生産指数(IP)と同設備稼働率(CU)が発表されます。前回は2つ共に予想を大きく下回る数値で、IPは伸びゼロ、稼働率も下がりました。しかもIPは昨年8月まで遡って下方修正しており、製造業の回復の兆しはまだ見えないままです。
今回2月は前月よりやや回復する予想になっていますが、下図を見ると、昨年9月をピークに下降トレンド(赤い線)を継続しています。先行指標であるオレンジ色のNY連銀製造業景況指数(NY)は相変わらず大幅な下落をみせており、今週15日発表の3月分も▼24.6(予想▼8.0)と急落しており、移動平均線は2015年の底値▼13.27(オレンジ色横線)も下回る▼21.0になっており、今後もIPが下がる可能性を示唆しています。図中の@とAはNYの高値を基準にして、時間経過でIPが追随するパターンを示していますが、今回のAも@のパターン通りが想定されています。直近では銀行破綻により、FRBの利上げ一時休止観測も出ているので、製造業の回復が見えない中、来週のFOMC動向が注目されます。
(今回予想2023年3月17日8時30分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今回の発表値予想)
今週水曜日のPPI時に添付したドル円チャートではドルが弱く、ヘッド&ショルダーを形成中としました。下図は日足チャートです。今年2月2日底値からのサポートA(=137円30銭)は先週金曜日に下抜けました。その後のドルは大きく下落しており、昨日の底値は131円72銭までありました。次の目安としては1月16日底値からサポートB(=130円10銭)があります。上値は3月8日高値からの抵抗線C(=135円25銭)があります。ここ4営業日の動きは132円〜135円レンジ内で上下に激しく動き、実体では133円未満に3つの長い下ヒゲを作っておりやや下値トライにも失敗した形になっています。〇印で付けたD(=131円60銭前後)はこれまで何度か上下で止まったところで、昨日の底値も止められた格好になっています。現状はドル弱いながらも、このDで止まると、取り敢えずCとDでの収斂、もしDを割ればBとCの3角保合い収斂になりそうです。
(2023年3月17日10:30 1ドル=133円24銭)
オーダー/ポジション状況
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