ユーロ圏6月PMI景況指数速報値についての予想
本日ユーロ圏の6月PMI指数が発表されます。世界的に製造業の先行き鈍化懸念が予想されており、3地域の製造業指数も下降トレンドを続けています。
今回予想はやや改善になっていますが、これまでの下降トレンドを覆す程の数値予想とはなっていません。
来週G20で米中貿易に関する首脳会談が予定されていますが、もし追加関税賦課の事態(交渉決裂)が決定すると7月以降の数値改善も想定し難くなります。
ユーロ圏製造業PMI景況指数
ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2019年6月21日 10時現在予想
また、ISM指数があるため、やや市場への影響度は低いものの、東京時間22時45分発表の米国6月PMI指数の予想は以下となっています。
米国6月PMI指数
製造業
6月:50.5(レンジ50.0〜51.5)
(5月は50.5)
サービス業
6月:51.0(レンジ50.3〜53.0)
(5月は50.9)
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰色)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50、緑線より右側の青色が今回のユーロ圏6月製造業PMI指数の予想値)
いつもの3地域製造業PMI指数です。日欧は今年から横這い傾向になり、製造業の景況感悪化に歯止めが掛かっているものの、依然50を越える流れにはなっていません。一方で米国は下落傾向続け、PMIでは50に近く、ISMでは5月に52.1まで下がってきました。
ユーロドルは依然1.1200〜1.1320米ドルのユーロ安トレンドラインを維持しています。日足ベースで1.1330にあった抵抗線を6月7日に上抜け、一段のユーロ高をトライできる位置にいましたが、再度トレンドライン内に引き戻され、上抜けは騙しの範囲内にいます。
今週はユーロが強くなり、再度1.13絡みまで回復してきましたが、一段高トライには上記のトレンドライン上限と6月7日高値1.1348を越えて終わる必要があります。
従い、今日の指数で予想を上回ってきた場合に1.1320〜48米ドルゾーンのトライになる可能性が高く、この抵抗線を越える攻防があるか否かになりそうです。逆に下値の1.1250〜60サポートを切ってくると、トレンドライン維持になりますので、1.1200〜10、1.1160〜70米ドルの下値模索の展開になります。
(6月21日11:20、1ユーロ=1.1301米ドル、121円14銭)
オーダー/ポジション状況
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