オーストラリアの4月住宅建設許可件数結果(日本時間2019年5月30日公表分)
今回結果
住宅建設許可件数は前月比・前年比共に予想を下回るマイナス数値となりました。3月数値は当初の▼15.5%⇒▼13.4%と上方修正され、この分を勘案すると2ヶ月計では▼2.7%です。
それでも予想平均値を下回る結果となっています。
2019年4月までの推移と3ヶ月移動平均(前月比ベース)(緑はゼロ)
チャートをみると、2月に大きく回復しましたが、その時点をピークに移動平均線はゼロまで下がっています。下落の主要因は、戸建て住宅を除く民間住宅建設許可が▼6.5%と大きく足を引っ張っていました。地区ではタスマニア州が▼19.1%、ビクトリア州が▼16.1%となっています。この指標は先行指標ですので、住宅関係は依然として低迷が続いています。
豪州統計局作成の実数ベースのチャートです。
黒線(トレンドベース)が下落基調を続け、灰色線(季節調整済数値)は4月になり、黒のラインより下回っています。全体では約1年半に亘り大きく減少していることが解ります(緑矢印)。
因みに、実数では2018年1月が20,003戸、4月が14,123戸ですので、▼30%もの下落になっています。
(出所:豪州統計局HP)
豪ドル対米ドルの為替相場は発表後も動かず、今日のレンジは現在まで僅か12ピップス程度に留まっています。
流れは豪ドル安トレンドが変わらずで、0.6890〜0.7140米ドル幅の下降トレンドになっています。このトレンドライン下限を先週に下抜けましたが週末には戻しているので、下抜けがまだ騙しの範囲内にいます。
また、レンジ内で急激に下げてきた抵抗線を横流れ推移で上抜けています。従い、現在のスポットからは突っ込んで売らない方が良さそうです。
その上値は0.6990〜0.7000米ドルに強い抵抗線があり、ここをクリアすると豪ドル安の中で買戻し先行の動きになりそうです。現在はこの手前の0.6960米ドルにも抵抗線があり、この2つの抵抗線が大きな豪ドル買い戻し調整を阻止しています。
一方、下値は0.6910、0.6880〜90米ドルにサポートがあり、トレンドライン下限を切っても0.6860米ドルに強いサポートが残っています。
(5月30日13:00、1豪ドル=0.6526米ドル)
オーダー/ポジション状況
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