ニュージーランド第2四半期CPI結果
18日早朝、NZの2017年第2四半期消費者物価指数が発表されました。従前の予想より弱めの数値となり、公表後は一時NZドル売りとなりました。
内容は以下の通りです。
(今回発表)7月18日
上図はNZ統計局作成の主な項目別の分類で2006を1000として消費者物価の上昇率を示しています。
消費者物価指数、食品、住宅や関連商品、通信、映像やコンピューター
生活用品は物価上昇していますが、通信やコンピューターなどがデフレ要因になっています。
四半期ベースで主な要因は
@ インフレ要因は、食品+0.7%(主因は野菜価格上昇)、住宅関連+0.8%(特に新築住宅が+1.8%)が主な上昇
A デフレ要因は、輸送関連▼1.3%(特に国内飛行機運賃が▼15%)
年率ベースで主な要因は
B インフレ要因は、住宅や住宅関連+3.1%で新築住宅が+6.4%となった
C デフレ要因は、通信関連▼4.6%、
年率ベースでは+1.7%となり、中銀のインフレ目標レンジである1〜3%内の中間値より下がりました。前期より下がった要因としてエネルギー価格の下落とNZドル高を挙げています。
上図は同じくNZ統計局の作成資料で、各四半期毎の前年比ベースの棒グラフです。2014年央から年率1%以下になったCPIですが、赤い線を加えた中銀目標値内(1〜3%)には3四半期連続で入りました。
発表前に0.7320〜25米ドル付近で推移していたNZドルは発表後に0.7260〜65まで急落しましたが、その約3時間後に発表された豪州中銀の議事録内容(第2四半期の成長は拡大見込み)に豪ドル急騰に連れてNZドルも0.7330付近まで急反発し、その後もオセアニア通貨に対する根強い買いに0.7370〜75米ドル付近まで続伸、現在は0.7350米ドル絡みで推移しています。
米ドルが全般的に弱含みの状況下で、弱い内容の消費者物価指数にも関わらず、NZドルも連れ高になった模様です。但し、今回の物価低下の1要因にエコノミストはNZドル高を挙げているので、当局にとってNZドル高への反発は想定外となったと思われます。(7月19日13:40、1NZドル=0.7351米ドル)
(以上)
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