豪ドル/円、弱気の流れが継続中。81.90-00に強い下値抵抗あり。
4/13に発表されたオーストラリアの失業率は5.9%と予想通りの結果でしたが、新規雇用が6万900人増となり、事前予想の+2万人を大きく上回りました。これを受けてオーストラリアドルは対円、対ドルで反発に転じています。一方でオーストラリア準備銀行は金融安定化報告の中で、家計債務や住宅市場に脆弱性が増していることに警戒感を示しており、中国の金融安定リスクも依然として高いとしています。また、地政学的リスクによるリスク回避的な動きも続いていることから、豪ドルの反発余地が限られる可能性にも注意が必要でしょう。一方で既に80〜82円ゾーンの中期的な下値抵抗ポイントに到達しており、80円台を大きく割り込むほどの豪ドルの下落にも繋がり難いと見られます。
チャートを見ると、日足は9手連続陰線引けとなり上値を急角度で切り下げています。一方で200日移動平均線が82.02に位置しており、これに絡み始めていることや、80〜82円台は中期的な下値抵抗ゾーンとして働いていること、2月の88.15を起点として、既に豪ドル/円の一相場である5〜7円の下落を見ていることから、一旦下げ止まる可能性も高いと見られます。但し、日足の形状が安定しておらず、79円台までの続落となる可能性も見て置く必要があります。日足の上値抵抗は83.10-20、84.20-30に、下値抵抗は81.90-00、81.10-20にあります。21日移動平均線は84.76に位置しており、短期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
一方直近の週足は、実体のやや大きい陰線引けとなり、新たな下落トレンド入りの可能性が点灯中です。今週も週初から下値トライの動きが先行していますが、62週移動平均線が81.71に位置していることや、80〜81円台には強い下値抵抗が控えていることから、これには一旦跳ね返される可能性も高いと見られます。しかし、週足、月足の形状が悪化していることから、反発に転じた場合でも85円超えで越週するか、86円台に日足の実体を戻さない限り、下値リスクは軽減されず、再び反落する可能性にも注意が必要です。週足の上値抵抗は83.30-40と84.90-00に、下値抵抗は81.70-80と79.40-50にあります。31週移動平均線は83.34にあり、これを下抜けた状態で下値リスクが高い形ですが、62週移動平均線は81.72にあり、中期トレンドをサポート中です。月足ベースで見た強い下値抵抗は80.00±10銭にあります。
豪ドル/円【週足】:(4/12現在31週移動平均線は83.34にありこの下に入り込んで新たな下落リスクが点灯中。62週線は81.71にあり、中期トレンドは豪ドル強気の流れを守った状態。)
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