NZ弱気の流れが継続中。75〜76円台に中・長期的な下値抵抗あり。
ニュージーランドの景況感は引き続き緩やかな拡大基調を変えていません。また、地政学的リスクや、トランプ大統領の経済政策に対する先行き不透明感からリスク回避的な動きが強まったものの、米金利が低下傾向を示していることや、リスク回避的な動きも一巡し始めていること、テクニカルで見ても75〜76円台の中期的な下値抵抗ゾーンに入ったことから、一旦下げ止まる可能性も高いと見られます。ニュージーランド中銀は引き続き現在の金融政策を維持しつつ景況を注視する姿勢を変えていません。
チャートを見ると、日足は1/27に付けた83.80を直近高値として上値を切り下げる流れを変えておらず、短期トレンドは非常に弱い状態にあります。この日足の上値抵抗は79.40-50近辺にあります。また、200日移動平均線も77.55に位置しており、これを下抜けて推移しています。一方で、昨年11月のトランプラリー直前の11/7の日足が大陽線となり、この足が立ち上げの起点となっています。既にこの陽線の値幅内(75円台)に到達してニュートラルな状態に戻したことや、75〜76円ゾーンは中・長期的な下値抵抗が厚いポイントでもあることから、一旦底打ち、反転に繋がる可能性も高いと見られます。しかし、一方で21日移動平均線が77.94に位置しており、これをしっかり上抜けて来るまでは短期トレンドは変化せず、下値リスクがより高い状態に変わりありません。日足の上値抵抗は77.00-10と77.90-00に、下値抵抗は75.50-60、74.80-90にあります。
一方週足は、下げに入って11週が経過、途中1手の小陽線が入ったものの上値を急角度で切り下げる流れに変化が認められません。また、31週移動平均線が78.60に、62週平均線も76.58にあり、現状はこれを下抜けて推移しており下落リスクが高い状態です。しかし一方で、月足ベースで見た強い下値抵抗が75.00-10に、中・長期的な下値抵抗が73〜75円ゾーンに控えていることから、続落した場合でもこのレベルは簡単には下抜けないでしょう。但し、可能性はまだ低いものの、73円台を維持出来ずに越月した場合は新たな下げエネルギーを得て70〜71円方向への一段の下落リスクが点灯します。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は、77.10-20と78.50-60に、下値抵抗は76.10-20と75.00-10にあります。31ヵ月移動平均線は81.08に位置しており、長期トレンドはNZ弱気の流れに入っています。
NZ/円【週足】:(4/12現在31週移動平均線は78.60にあり中期トレンドは弱気の流れにある。62週線は76.58にありこの下に入り込んでいるが、ダマシとなる可能性がある。)
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