イベント通過で一服感
週明けの東京市場ではイベントを無事に通過した安堵感と、地政学リスクも低くはないものの米国のシリア問題、北朝鮮問題への積極的関与の姿勢が、それ以前の無関心による紛争の無秩序な拡散への不安に比べるとむしろ安心感を誘っている部分もあり、リスクオフの流れとはなりませんでした。
日経平均株価は前週末比133円高く、18,797円で終了。ドル円は111円台での推移となりました。
今朝方発表された2月の国際収支統計によれば。2月の経常収支は2兆8,136億円の黒字と2月としては過去最大、貿易収支も1兆768億円の黒字となりました。貿易黒字が1兆円を超えるのは6年4ヵ月ぶりのことです。ただ、今年は旧正月の影響が1月に出たために、2月に反動の輸出増があったことが要因とされています。
米国は、オーストラリアに派遣する予定だった空母カールビンソンを朝鮮半島近海に向かわせており、さらに、サンディエゴを出航したミサイル駆逐艦を含む水上戦闘群もこれに合流する見込みです。前週末のシリアへの攻撃の流れは衝撃的でしたが、話の流れからいけば、北朝鮮がこれ以上の核開発等を進めた場合米国が北朝鮮を攻撃する可能性は低くないものと思われます。シリアへの攻撃はトランプ大統領が議会の了解を得ずに戦端を開くことを躊躇しない大統領であることを明らかにしました。明日政権誕生5周年を迎え、その後も記念日が続く北朝鮮の動向は要注意です。
ドル円はダドリーNY連銀総裁の発言に先週やや振り回された感があり、今晩は明朝5時からのイエレン議長のミシガン大での講演に注目が集まります。
序盤の欧州株価指数先物は全般的に弱含み。
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