日銀政策決定会合終了、現状維持、変更なし
日銀は本日の政策決定会合で、事前予想通り現状の金融緩和策を維持することを決定しました。資産の買い入れ方針等にも変更はありませんでした。
景気判断も緩やかな回復基調を続けているとの判断を据え置きながらも、リスク要因として米経済動向や金融政策運営の不透明感等に触れ2%の物価安定の目標の実現に向け「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を維持する方針です。
まったく会合自体の気配を消すかのような現状維持に市場はほぼ無反応です。
尚、開票作業が進むオランダの下院選挙は極右自由党の獲得議席は開票率50%を上回った時点で19-20議席。与党自由民主党は議席を40議席から32議席程度に減らす見込みながら第一党を維持できることがほぼ確実となっています。
この結果を受け自由党のウィルダース党首は敗北を認め、与党のルッテ首相は「ポピュリズムの流れを食い止めた」と強調勝利宣言しています。
日本時間早朝の出口調査の時点ですでに体制が判明していたことから、ユーロは対ドルで朝方1.0746レベルまで上昇しましたが、その後はやや下げて1.072台での取引となっています。
この後15:30より日銀黒田総裁の記者会見が予定されていますが、今回はあまり材料視されないものともわれ、重量級イベントの前半を無事乗り切った主要通貨市場の関心はトランプ大統領の予算教書と明日から開催されるG20へとシフトする見込みです。
ドル円は12:30現在朝方とほぼ変わらずの113.40近辺での取引、前場25円安で終えていた日経平均の後場の寄り付きはほぼ変わらず17円安の19,559円でしたが、アク抜け感からの買いも入り前日比プラス圏へ小幅上昇してきています。
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