オーストラリア 7月失業率の予想
明朝10時30分に豪州の失業率関連指標が発表されます。
(8月16日7時30分現在)
(1)新規就業者数
前回6月は予想を上回りました。下図をみると、ここ数ヶ月は黒のトレンドラインを僅かながらも越えてきており、雇用はかなり堅調推移を辿っています。8月1日の中銀金融政策記者発表要旨内では「…労働市場の状況は少し緩和したけれども、まだ非常にタイトなままである。企業の報告によれば労働不足は緩和されたとあるけれども、求人や求人広告はまだ非常に高い水準にある。(一部略)失業率は現行水準の3.5%から来年末には4.5%へ徐々に上昇すると予想されている。賃金の伸びはタイトな労働市場や高インフレに呼応するように上昇している」と述べており、ここ数ヶ月の要旨内容はあまり変わっていないので、雇用拡大は中銀の予想よりも長い期間に亘り続く可能性があります。
就業者数推移
赤い線:コロナ前高値(2020年2月)を基準に引いた線
青の矢印は7月予想
黒は過去のトレンドライン
(2)失業率
6月の結果は3.5%と予想より改善しました。8月に公表された中銀の失業率は下表になっています。
今回予想値は前回5月と全く変更なしで、12月には4.0%への悪化を予想しています。赤い横線が年末の失業率を表していますが、今年前半だけでも3.5〜3.7%で推移しているので、そこまで悪化するかを注目したいと思います。
失業率(豪州中銀経済見通し)
下図は豪ドル米ドルの週足チャートです(8月15日現在)。
昨年4月4日週高値からの抵抗線A(=0.6850)で綺麗に豪ドル安の流れを続けています。昨年10月10日週底値からのサポートB(=0.6985)を下抜けてから、戻りはこの抵抗線で止められ、Aとの交差で高値を付けてから大きく売られています。現状は同じく10月10日週底値からのサポートC(=0.6570)も先週下抜けて終わり、これまでの何度か止められていた横サポートのD(=0.6570)で丁度交差しています。今後はC>Dとなり、Dを越えても次の戻りの抵抗線はCになります。このCは毎週7〜8ピップス上昇していきます。
現状は5月29日週底値のE(=0.6458)で昨日まで止まりましたが、今現在は下抜けています。このままいけば10月10日週底値の0.6170が目指す方向になり、この途中の0.6380、0.6270〜80にサポートがあります。上値はC越えが無い限りAまでの上値は期待できないことになります。明日この数値が予想を上回っても豪ドルの戻りが弱いとこのトレンドを確認することになります。
(1豪ドル=0.6438米ドル、8月16日10時30分現在)
オーダー/ポジション状況
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